MMのひとりごと

とある地方住みオタクの雑記

ミュージカル『ウェイトレス』のここが好き!【登場人物・キャスト編】~綺麗じゃないから愛おしい~

ウェイトレス東京公演、いつの間にか終わっていた…!早い!

本当に本当にお疲れ様でした!全公演、無事に開幕できてよかった。

そんな中、私も初日観劇からもうすぐ1ヶ月が経とうとしていますが、まだまだ留まることを知らないウェイトレスフィーバーが続いております。というか明日から博多座公演ですよ!!!わ~~~~~~い!!!

では今回も語っていきますよ~~

 

今回は、【登場人物・キャスト編】です!

 

 

は~~~~~~~ルルちゃんみんなかわいいね……

私は3人のルルちゃん全員見れるかな…

 

 

ポマターいしへ

ルルちゃんのパパになるきはありませんか?

オタクより

 

 

……

 

この話はやめよう…

 

…………

 

 

しかしルルちゃん役の子たち、おそらくこのウェイトレスの物語の1割も理解できてないんだろうな~とか思ったりしますよね。大人のディープな世界だからね…

 

ウェイトレスの登場人物たちはどこか身勝手だったり“正しくない”ことをしている中で、ドーンとオギーの存在がめちゃくちゃ癒しなんだよなあ。ちょっとクセ強めだけども、誰かに迷惑をかけたり傷つけるようなことはしてないしな!

 

ドーンちゃんほんと可愛いよ~~

メインビジュアルの時は、見た目の華やかさを出すためか髪が巻かれてたりしてちょっとパリピ感出てましたけど、実際ステージに立つ時のビジュアルはストレートヘアーになってて髪飾りもちょっと地味になってて、よりオタク感が出てたのが個人的に推しポイントですね。

早口のオタク喋りめちゃくちゃよかったな~~ステージ上でセリフとしてあの喋りをして、ちゃんとはっきりと聞き取れるって地味にすごいことだと思うんですよね。あと声も好き!クセになる。

私が宮澤エマちゃんのことをほとんど知らないからかもしれないのですが、1キャラとして誰よりもウェイトレスの世界に馴染んでいたような気がしました。

あと今回の公演とは関係ない話だけど宮野さんのトニーと宮澤エマちゃんのマリアの共演も見てみたかったな!

 

そしてみんな大好きオギーね!

最初はどんなヤバいやつなんだ…という感じで見てたしドーンとあんなに良い感じになるとは思ってなかったんですよ。それがあんなにも愛すべきキャラクターだったとは…!オギーが登場するときたきた!って嬉しくなるしずっと見ていたいと思わせる魅力がありますよね。

私がオギーめっちゃいいやん…となった一番のシーンは、ジェナの子供が産まれて病室に見舞いに来たところなんですけど、なぜか誰よりもテンション上がっててて浮かれまくってるの愛し過ぎんか?オギー…カワイイじゃん…。路上駐車のくだりが作中で1、2を争うレベルで笑ったところでした。

私は最初にキャストの中に「おばたのお兄さん」という名前を見ても、それが誰なのか全くわかってなくて。後に「まーきのっ」の人ということを知って、あっあの人か…!!となったんですけど、それでもその印象しかなかったんです。

おばたのお兄さんほんとすごいよ…身体能力は高いし歌もお芝居もいけるし、コメディシーンの多くを担ってはいるけれど芸人としてネタ見せしているような雰囲気は全くなくてめちゃくちゃオギーなんですよ。

 

そしてベッキー。私はまだLiLiCoさんバージョンしか見れてないのですが、パワフルな歌声めちゃくちゃかっこよかったな~。彼女もまた色々な事情を抱えているけれど、それを感じさせず常に明るく 振舞っている本当に強い女性だなあと思います。夫は要介護者で、もう「男」としては見ていないようだけど、それでも「愛してる」から別れずにいるんですよね。そんなベッキーの複雑な心境を私のような若輩者が理解するのは難しいけども、なんとなく、そうなんだろうなあと納得できるような説得力があるのがすごい。

LiLiCoさんはやっぱり海外の血が入っているからか、表情の作り方だったりその佇まいだったりがベッキーそのものという感じでめちゃくちゃハマってるんですよね~これがミュージカル初挑戦だとは…!浦嶋りんこさんバージョンも全く違った雰囲気になりそうで楽しみです。

ベッキーといえば、カルとのあのシーンはめちゃくちゃびっくりしましたよね…それは全く予想もしてなかった!という感じでジェナと同じくらい驚いてしまった…いや~~~…あっちもこっちもみんなイケナイことやっちゃってますね~

 

そんなカル。カルの好きなシーンというか、このウェイトレスにおいて私がめちゃくちゃ印象に残っているワードがありまして…それが「まあまあ幸せ」なんですよ。カルの言った、「まあまあ、幸せだ」   これ、翻訳される前はどういうワードだったんだろう。

この世に生きている人たちの多くはきっと「まあまあ幸せ」なんだと思うんですよ、私もそうですが。色んな不満を抱えていたりして、大手を振って幸せです!とは言えないけれども決して不幸ではない。きっと幸せなんだと思う。私はその感覚を上手く言葉で表せずにいたのですが、そうか、「まあまあ幸せ」なんだなあと。

明確に男女で分けるのもどうかとは思いつつ、まあまあな幸せでもそれなりに満足出来ている男と、まあまあな幸せでは足りないと思っている女という構図もなるほどな~~~という感じで見ていましたね。

カルはぶっきらぼうだけれどもアールに対してキレてくれたりジェナのことを大切に思っているのが端々から見え隠れしてて愛おしい。勝矢さんのカル、めちゃくちゃ”いそう”なんですよね。ああいう人いるよねっていう。

Opening Upとかウェイトレスたちの歌の時にカルが口を挟んでくるのが好きなんですけど、それも含めて歌になってるのが面白いし愉快な仲間たちって感じでめちゃくちゃいいんですよね。

 

オーナーのジョーは本当にいいおじいちゃんというか…お茶目さはありつつもどこか威厳もあって、人を見る目もある。自分の死を近くに感じていながらも、ジェナの身を心配してさりげなく年長者としてアドバイスをしたり、これ以上ないような最高のプレゼントを贈ったり、とにかくかっこ良すぎるんですよね。そしてステージの端の方にいてもオーラがすごい。

キャスト変更もあって大変だったとは思うけど、佐藤正宏さんのジョーはこんな人が身近にいてくれたらなあと思うような素敵な紳士でした。

 

そして問題のアールですよ。

なぜあんなことになってしまったのか…本当に分からない…。私は別にアールだけが悪者とは全く思ってはいないのですが、もうこの物語においては救いようのないダメ男という描かれ方をしているし、数々の言動を思い返してもさすがに擁護できないレベルではあるんですよね。でもそう見えてなきゃジェナの物語ではないと私は思っています。

登場人物たちを見てもなかなかに“正しくない”生き方をしている人たちいる中で、なぜアールだけが悪者のように見えるのか…それは単純に、他の人たちと違って自分の愚かさに気付いていない、もしくは目をそらして他人に迷惑をかけ続けているからだと思うんですよね。自分の行動に対しての葛藤も見えないので…

赤ちゃんに嫉妬したり病室で記念撮影したり、なんというか「子供」なんですよね。明らかに父親になれるような状態ではない。ジェナに突き放されて、独りの家に帰って、何を思うんだろう。ここでようやく自分の愚かさに気付くだろうか。私はアールに不幸になれとは全く思っていないので、あのあと頭を冷やして誰にも依存せずまた新たなスタートを切って、自分でちゃんと幸せになってくれよな!と思ってます。

渡辺大輔さんのアール、ダメ男っぷりがあまりにもリアルですごかったな…。なかなか感情移入しづらい役かもしれませんが、彼の根底にあるのは「上手くいかない世の中への不満」だと思うので…それって誰しも何かしらの形で感じたことのある感情でもあるんですよね。そこを突き詰めていけば、彼のことをもっと理解できるかもしれない。

 

愛って、結婚ってなんなん?

色々考えてしまうなあ。

 

どこかモラルが欠けていたり、身勝手だったり、綺麗じゃなかったり、そういう人物たちがリアルに描かれているこのウェイトレス。私がそういう部分を好きだなあと思っていたりその誰に対しても特に嫌悪感を抱いていないのは、登場人物たちの誰にもそこまで感情移入していないからなのかな~と最近思います。起こる“状況”にはわかる~~とめちゃくちゃ共感はあるけども、“感情”に対してではない、というか。説明が難しい。

 

ジェナがポマター先生に関係の終わりを告げるところも、この状況でジェナがその選択をしてそう伝えるのはわかる…そうか…そうだよな……とはなるものの、は~~~~~女心わからん!という感覚にもなるんですよ。

だって身勝手じゃないですか…!最初にこの関係が始まったのはまあお互い同じ気持ちだったにしてもジェナの行動が火をつけたところもあって、にもかかわらず相手の気持ちを確かめることなく別れを切り出すなんてさ~~~~あり???というかあんなに愛し合ってたじゃん???間違いなく愛はあって、それがあんなにあっさり切り替えられるものなん??誰かを不幸にする関係なら続けない方がいいっていうのは本心からの言葉なの?わからん!私はこの物語の決して綺麗事では済まさないところが好きだし、ジェナが綺麗すぎないところが好きなので、あそこだけ急に良い人っぽいこと言うのが今のところわからん!って感じです。まだまだ深める余地がある!やったね!(ポジティブオタク)

 

いや、例えばこれが1クールのテレビドラマだったとしたらそこの葛藤まで描けたかもしれないけど、この2時間半の短い尺で人生を描くには削ぎ落として削ぎ落としてああなるのもわかるんです。次はもっと表情までしっかり見ようと思っているのでそうすればまた感じ方も変わるかな~~現状ではこんな感じで理解はできるけど感情としてはわからん!みたいな?感じです。でも、言葉で説明できることばかりではないのが人の心ってもんでもあるんですよね。そういう複雑な人間の人間らしさをリアルに描いているのがこの作品のすごいところだし、だからこそ私はこんなにも心を掴まれているわけですが…

 

そんなジェナ。彼女に関してはもうとにかく高畑充希ちゃんがすごい!って話ですよ。 いや~~とんでもないですね。彼女を見るためだけでもチケット代の価値はあると本気で思います。あの歌声の透明感、表現力。そして本当に出ずっぱりなんですよ。ダイナーのシーンも診察室のシーンも駅のシーンも自宅のシーンも全部出てる!今思い返しても、出てないシーンが思い出せないくらい。主人公とはいえ、舞台でこんなにも出ずっぱりな人を私は今まで見たことがないかもしれない。これは本当にジェナの物語なんだなあと改めて思いますね。

それにただ出番が多いというだけじゃなくて、コロコロとテンションが変わるじゃないですか。楽しかったかと思えば次のシーンでは絶望に突き落とされたりして、その切り替えを違和感なく見せられるのもすごい。

多くの人がジェナに共感を覚えるのはきっと、人生において上手くいかないことがあったり自信がなくて踏み出せなかったり、そういう経験が少なからずあるからだと思うんですね。この物語の凄いところについてはもう何回も言ってますが、結果的にジェナが劇的な大成功を納めたというわけではないというところだと思っていて。あのラストは今までの何気ない日々の積み重ねや人とのつながりによって掴んだ幸せだった。だからこそ、見た人に寄り添うようなリアリティのある勇気を与えるのかもしれないですね。そうして“ジェナの物語”は、受け取った“誰かの物語”になるんだなあ。そんなことを思っていました。

とかなんとかは置いといて、単純にジェナがかわいい。私の中のポマター先生(?)も完全に恋してます。やらしいことを考えてる煩悩まみれなとことか普通に口が悪かったりとか、純粋な心のきれいな人ではないところがいいんですよね~

あとポマター先生との身長差!これは大事なところですよ。アッッッッいま唐突にジェナを軽々お姫様だっこするポマター先生のことを思い出してオタクはだめになってしまいました。もはや1ヶ月も経つとどこからが妄想上の出来事か分からない!

 

では最後に我らがポマター先生。 

ここで散々語ったのにまだ何かあるんか?

あるんです!!! 

このひょっこりポマターはん好きすぎる…カワイイ…

これは怪談贋皿屋敷の播磨さまの時も言ってたのですが、ポマター先生もまた宮野さんが演じるからこその可愛さがあるんですよね... この可愛さっていうのは、小動物を愛でる時のような かわいい~~!ってやつではなく、ダメな部分もどこか憎めなかったりどこか放っておけなくてたまらない気持ちにさせるような…そういうところ…

これ、ほんと「どこか」なんですよね。はっきりと言葉にするのは難しいけど「どこか」たまんないっていう...そういうのって宮野さん自身から滲み出てる味なんだろうな~とは思うけども、私はもう宮野さんのことが好きという前提があるので外から客観的に見た時にどうかはわからない…もし宮野さんのファンじゃない人がこれを読んでいたらぜひコメント下さい!あなたから見て宮野さんのポマター先生ってどうですか!?(??)

あの宮野ポマター真守先生を見ててジェナがたまらなくなってチューしちゃうの、なんかわかってしまうんですよね...これが完璧なただかっこいいだけの人じゃないからこそ愛が生まれたんだろうなって…

もしこの2人が完璧で強くてかっこよくて綺麗な人だったとしたら、もっとただの“現実逃避”になってたと思うんですよ。でもこの2人はそうじゃなくて、弱い部分も知ってお互いの悩みも共有して、その上で間違いなく愛が生まれたわけじゃないですか。だからこそ、だからこそあのラストで私はいつまでもこんなに苦しんでいるわけですよ!!!このオタク、何回この話するんだ?

ポマター医師という役、めちゃくちゃ難しいと思うんですよね。基本的にはジェナが惹かれるような優しくてかっこいい人なんだけど、どこか抜けてて弱いところもあって繊細で。更にはコメディ部分を担っていたりもするんだけど、でもやりすぎて面白い人になってしまってはいけなくて、やっぱりなんだかんだかっこいい…みたいな役じゃないですか。こんなんできる???難しすぎない???しかも作中ではバックグラウンドなど語られていないから、宮野さんはそこを自分の中で補いつつ彼を生きているわけですよね…役作りものすごく苦労しただろうな~~

宮野さん、とても魅力的なポマター先生でしたよ!

あとこれ、もはや当たり前すぎて言い忘れてたんですが、脚が、長い!!!そりゃその長さがあれば診察台の上にもひょいっと乗れちゃいますよね!診察台にひょいっと乗るってなんだよ!こら!

なんか舞台においての宮野さんって、わりと登場で焦らすところないですか?最初からいることって滅多になくて、今回のポマター先生もいつ来るかな?そろそろかな?って初見オタクはずっとそわそわしてましたよ。そして登場した瞬間の、あの何とも言えないオーラ!身体が大きいのもあるかもですが、もう存在感というか目線をグッと引き寄せる何かがありますよね。いやこれはファンの贔屓目かもしれない…だってしょうがないじゃんファンなんだもん…今さら贔屓目抜きで語れないんすよ。もう開き直るスタイルです。

私は!宮野真守さんを!!贔屓してます!!!

 

博多座で会えるのほんと楽しみだなあ。

博多座、一生愛す

 

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どうでもいい話ですが最近水色チェックに過剰反応する体になってしまいました。

ではでは、また次の感想で会いましょう!ここまで読んでくださってありがとうございました!