MMのひとりごと

とある地方住みオタクの雑記

愛と情熱に疑問や気になることを混ぜ合わせた 『ウェイトレス』の世界について理解を深めたいパイ

ウェイトレスの世界について理解を深めたい!そう思い、今回は作中に出てきた聞きなじみのないワードだったり気になることについて色々と調べてみたよ!って話です。

 

というのもね、ポマター先生の幸せについて延々と考えていた時に、まず彼のことを理解するところから始めなければ…と、アメリカの産婦人科について調べ始めたのがきっかけでした。ではでは、1つずついってみましょう!

 

●「5ブロック」って何km?

ジェナが言ってましたよね。バス停から産婦人科まで5ブロック歩いたと。一体どのくらいなんだろう?その答えは、「町の規模によって違う」 だそうです!なんなんだよ!

ブロックと言うのは区画のことで、場所によっては20メートルくらいだったりもするし1キロ以上の所もあると。何もわからんやないか!ただ、平均すると50~100メートルくらいとのこと。「5ブロック“も”歩いた」と言っているので、500メートルくらいと考えるのが妥当かもしれませんね。田舎町なのでもっと長いかも。最寄りのバス停から500メートルだとしても確かにちょっと遠いよな…

 

●白衣の胸元に縫われている「MD」「OB/GYN」とは?

プログラムの写真が分かりやすいのですが、ポマター先生の白衣の胸元に「Jim Pomatter」「MD」「OB/GYN」と文字が縫われてるんです。名札とかじゃなく直接縫われてるんだ!?というのもあるんですが、このアルファベットの意味ってなに?はい、調べてみました。「MD」というのは「Medicine Doctor」=医学博士、「OB/GYN」は「Obstetrics and gynecology」=産婦人科ってことですね。勉強になりました!

 

●診察と出産は同じ場所ではない?

これずっと気になってたんですよ。ジェナが診察に通っていたポマター先生の産婦人科と、出産した病院って違う場所では…?と。なぜそう思ったかって、まずどう見ても大病院っぽいじゃないですか。医者の多さとか広い廊下を運ばれてる感とか、何よりこれから手術だというジョーが同じ病院にいるということ。つまりはただの産婦人科ではない。じゃあいつも通ってたところも実は大病院の中だった?う~~ん。調べましたよ!

アメリカでは診察と出産は別の場所ってのが答えです。普段の診察は主治医のいる産婦人科で行い、出産はその主治医が所属、または提携している大病院で行うとのこと。なるほど~~~すっきり!

 

ちなみにジェナ、妊娠は初めてにも関わらず産婦人科によく通ってたふうでしたよね?パーキンス先生のこと本当に信頼していて大好きだと。それについてなんですが、アメリカでは子宮頸がんと乳がんの検診を毎年受けるのが当たり前のようになっているそうなんです。日本でももちろん受診を推奨されていますが、アメリカほど習慣的ではないと思います。そんな感じで毎年パーキンス先生にお世話になっていて、そこで色々な話や相談などしてたのかもしれませんね。

 

アメリカで産婦人科医になるためには

ずっと引っかかってたんです。ポマター先生はなぜコネチカットという遠い地からわざわざ来たのか?既に産婦人科医としてやっていたのに妻の研修先にわざわざついてくるのか?そもそも研修って?と。ポマター先生の今までについては別記事でもっと掘り下げようと思っているので、今回はほどほどにしておきますが…

 

アメリカの産婦人科医について調べてみました。4年制大学を卒業後、メディカルスクール(医科大学院)というところに4年通い、そこで国家試験(Step1~3)全てに合格しなければ医師免許は取得できないそうです。ここを卒業することで先ほど出てきたMD(医学博士号)が与えられるんですね。

そして医師免許を持っていても、まだ一人前の医師とはいきません。メディカルスクールを卒業後、ようやく研修医として指定の大病院に配属されるようです。この状態にあるのがポマター先生の奥さんってわけですね。

ここまで8年間。高校卒業後ストレートでいけたとしても最短で26歳。研修は科によって年数が違っていて、産婦人科は4年とのこと。つまりは一人前の医師として働けるのは最短で30歳からということになりますね。

 

ここでもうひとつ。ポマター先生は今まで762回お産に立ち合ったと言ってましたよね。結構経験積んでるな~と思ったんですけど、どのくらいの年数でその回数になるんだろう。産婦人科医一人あたりの年間分娩数について調べてみましたよ。

アメリカの資料は見つけられなかったので日本のものになりますが、原作映画が2007年公開ということでその辺りのデータを見ると、大体年間100回くらいのようでした。また、人口に対する医師の人数はアメリカの方が多いというデータもありますが、出生率アメリカの方が高いということなので、まあアバウトですがだいたい年間分娩数は日本と同じくらいかな~...ってことで。

仮に年間100回とするなら、ポマター先生は8年目くらいってことになりますね。30歳で医師としてスタートしていたとしたら、今は37歳38歳くらい。宮野さん曰くポマター先生は30代後半とのことなので...辻褄が合ってる...!というか、つまりはポマター先生、浪人とかなくストレートでいけたってことにもなるわけで......めちゃくちゃエリートじゃないですか~~~~

 

ちなみに産婦人科医はアメリカでは年収高いランキングのかなり上位に入ってるっぽいですよ!そりゃあんな上等なパイ皿をプレゼントできるわけだ...

ポマター先生、ああ見えて超絶エリートで金持ちなの萌え...あんなに生きるのヘタクソなのに...

う~~~~んやっぱり違和感なんだよな。これだけ経験豊富な医師が、まだ研修医の身であるおそらくだいぶ歳の離れた人と結婚しているという事実。これは妻の側に何か大きな権力の存在を感じるぞ......みたいな話はまた今度、もっと掘り下げていきます!

 

それにしても、医療ものではないのにちゃんと色々辻褄が合ってるのすごいなあ。しっかりとリアリティが追及されている...

 

●「アメリカ南部の田舎町」って具体的にどこ?

これが最後です。一番の難題でした。ここから長いぞ~~

ジェナ達が住んでいる場所ってどの辺りなんだろう。ポマター先生の故郷はコネチカット州だということはわかっていますが、じゃあジェナは?

結果をまず言うと、具体的な場所ははっきりとは特定できませんでした!

ただめちゃくちゃ調べて検証しまくったんですよ。作中に出てくる情報をまとめてみると、

 

アメリカ南部田舎町

・アールが応援しているインディアナポリス・コルツ

・勤務先のダイナーは27号線沿い

スタントンに住んでいるというポマター先生

 

この辺りから調べてみましたよ!

 

まずアメリカ南部とは?

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フリーの地図を拾ってきました。雑で申し訳ないですが南部は大体こんな感じみたいです。

範囲広っっ!特定が難しすぎる。田舎と言ってもどの州にも田舎は存在するので…

 

そういえばアールが応援しているスポーツチームがあったよなあ。インディアンなんとかみたいな。そこから地元が分からないかな?調べましたとも。

まずアメリカのスポーツと言えば野球だよな!という先入観から野球チームを調べてたんですが、それらしいチームは見つからず。ハッそういえば「試合はハーフタイムだ!」とか言ってたじゃん。つまりハーフタイムがあるスポーツ…サッカーか?やはりそれらしいチームは見つからず。というわけでハーフタイムがあるスポーツをまず調べ、そのチームを調べ、ようやく辿り着きましたよ。アメリカンフットボールのチーム、「インディアナポリス・コルツ」に!間違いなくこれだ!初めは聞こえたまんま「インディアンポルスコッツ」とかで調べてたからそりゃヒットせんわな!いや~すっきりすっきり。

…いやいや違う!地元の特定ですよ。インディアナポリス・コルツの本拠地はインディアナ州。つまり……南部じゃない!?嘘だ!

わかったのはアールが地元ではないチームを応援しているという事実だけでしたね。なんなん。もしかしたらアールの出身地はインディアナ州なのかもしれませんが。そんなことはいいんだよ。

というわけで特定には至らず。

 

出てきた地名を調べてみよう!ポマター先生が住んでいるという「スタントングローブ」。ジェナの反応から見てどうやらめちゃくちゃ田舎のようですが果たして。

……

全くヒットしない!なんで!観光地でもないガチの田舎だから?

ただ、「スタントン」ではいくつかヒットしたんです。その中で南部に絞り込む。一番に出てきたのはバージニア州のスタントンなんだけど、田舎って感じの場所ではなく……う~~~~~~~~~ん……

 

スタントングローブは一旦置いておく。そうだ、原作映画の中に何かヒントが隠されているかも?いつか見ようとは思っていたので、このタイミングで見てみました。感想はとりあえず置いといて、結果的に……わからん!

車のナンバープレートのデザインとかバスに書いてある文字とかとにかく調べまくったけどわからん!ロケ地に関してもカリフォルニア州だったので全然違うやないか!ただ、ポマター先生の住んでいるところは「スタントン」と言ってたんです。じゃあもうグローブは捨てよう、そうしよう。

 

カタカナだからあかんのか?英語でそれっぽく調べたり色々試行錯誤を繰り返す。そうしているうちに、「Staunton」「Stanton」の2種類の表記があることを知ったわけです。

そしてマップ上で調べれば田舎でも出てくるのでは?という考えに至る。検索検索ぅ!すると……

ジョージア州テネシー州ケンタッキー州にもスタントンという場所を発見。いいぞいいぞ!しかもどこもそれなりに田舎っぽい!

 

そうだ、ジェナの働くダイナーって27号線沿いって言ってたよな…

地図上でroute27をひたすら追う。南部の州で27号線が通ってるのはどこだ?結果は、フロリダ州ジョージア州テネシー州ケンタッキー州。つまりこのどこかだ!

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かなりアバウトですが27号線はこんな感じで縦に通っていました!そして☆で印をつけた場所が私が発見したスタントンの大体の位置です。
 

スタントンと27号線の位置関係を調べる。テネシー州のスタントンは27号線まで一番近くても車で4時間以上かかり、さすがにそれは遠すぎるよな…と除外。駅で2人が出会ったことを考えると、ダイナーの最寄り駅と産婦人科の最寄り駅がおそらく同じなので、つまりは27号線からもそれなりに近いはず。職場まで毎日車で4時間かけて通うのはさすがに考えづらい。

じゃあジョージア州ケンタッキー州のどちらかってことになります。スタントンと27号線の位置関係で言えば、ジョージア州の方は一番近くて2時間くらい。ケンタッキー州の方は1時間以内で行ける。お!?これはアリなのでは?

そしてケンタッキー州ならインディアナポリスからも近いんですよ。まさかのここで繋がった!?

というわけで。確定とはいきませんが、私の検証ではジェナたちが住んでいるのはケンタッキー州なのでは?という結論です。ただ、南部感はそんなにないんだよなあ。う~~~~~ん……(結局)

 

まあ色々調べましたが、スタントンも27号線も架空という可能性はめちゃくちゃあると思うんですよね!そもそもスタントングローブではヒットしなかったしな!グローブは林って意味になるので、そういう木がたくさんある場所だよっていうのをわかりやすく表現した架空の地名ってのはあると思います。まあ結果、わからん!って話です。

 

 

こんなん調べて何になるんだ?って内容ばかりでしたが、私は楽しかったです!では今回はこんなところで!次はポマター先生関連を別方向にもっと掘って掘って掘りまくりますよ~~

ここまで読んでくださってありがとうございました!