MMのひとりごと

とある地方住みオタクの雑記

シンプルに、まっすぐに。“AUTHENTICA”と出会う時間/billboard classics 宮野真守 Premium Symphonic Concert 2024~AUTHENTICA~

billboard classics 宮野真守 Premium Symphonic Concert 2024

~AUTHENTICA~

素晴らしい時間をありがとうございました!


 

【セットリスト】(※公式レポより引用)

<第1部>
Overture 『Beautiful Life』
M1 …君へ    
M2 REFRAIN
M3 燦灯歌      
M4 アンコール
M5 Identity      
M6 HOW CLOSE YOU ARE    
M7 MOONLIGHT

<第2部>
Interlude 『展覧会の絵』より「プロムナード」(M. ムソルグスキー作曲、M. ラヴェル編曲)       
M8 EVER LOVE
M9 トロイメライ
M10 AUTHENTICA ※新曲
M11 Happy Happy Birthday
M12 The Birth
M13 LAST DANCE

EC1 透明
EC2 Kiss×Kiss
EC3 Discovery

 

 

最初に言っておきますが、私はオーケストラのことも楽器のこともほぼ知らないただのオタクなので、そういう音楽的な読み応えとかは一切ないただのオタクの感想です!よろしくお願いします!

 

 

ビルボードクラシックス主催のコンサートということで、今までのライブとは何もかもが違っていました。もちろんコントはないし、前半はトークも一切なし。第二部で宮野さんのトークが入った瞬間の安心感すごかったな……

まず今回は一人一枚の連番者なしということに加えて、特に東京公演は全てが初めてで誰も何もわからないという中での公演。客席が今までにない静けさと緊張感に包まれていました。そんな独特の緊張感の中でスタートしたAUTHENTICA。拍手のタイミングなども探り探り。ずっと緊張していた気がします。曲が始まり、そして曲が終わり再び訪れる静寂。その度に、緊張感がリセットされる感覚でした。

こちらの緊張感もすごかったですし、宮野さん自身の緊張もめちゃくちゃ伝わってきて……それを見て更に緊張するという(笑) それでも指揮者の中田さんをはじめ、オーケストラの皆さんが優しい笑顔で見守ってくださっていたり、緊張感はありつつもお互いへのリスペクトに溢れたあったかい空間でしたね。一言で言うなら、とにかく良い時間だった……

 

シンプルに真っ直ぐに「歌」「演奏」を浴びたという感覚。もっともっと聴いてたかったな。オーケストラを相手に“主役”としてそこに立つには、歌に力がないと、それこそ“本物”じゃないと成立しないんだなってことがすごくわかったし、宮野さんにとってものすごく大きな挑戦だったことも伝わりました。

オーケストラの音色と宮野さんの歌声がお互いに引き立てあってて、でも1つに溶け合ってるようでもあって、本当に美しかったしとんでもない親和性だった……宮野さんの歌声って本当に深みがあって……

 

…君へはまさにオケコンのために作られたかのような楽曲だな〜と今回すごく感じました。静かに始まり、サビに向けて盛り上がっていき、サビでブワ〜〜っと音が広がっていく。サビのアレンジが思ったよりもシンプルで、歌声が強調されていたのも印象的でした。

この曲をオーケストラで聴けたら最高だろうな〜というドンピシャ王道の楽曲たちが並ぶ中、唯一予想も想像もできなかったIdentityが本当に本当にすごかった……天才の選曲。洋の楽器たちであんなに和を表現できるんだ……最初のフルートでもう鳥肌。和なのに洋で、洋なのに和で……かっこよすぎたし衝撃だった。音源化してほしい〜〜

Happy Happy Birthdayはきっとやってくれるのではないかとは思っていましたが、実際に聴くと本当にオーケストラの皆さんも音でお祝いしてくれているようで、なんだかほっこりもしたしいつも以上に豪華でハッピーなお祝いになりましたね。東京の誕生日当日は「君の特別な日を〜」のところを「僕の特別な日を〜」に変えて歌ってました!

私の中で、オケコンをやると発表された時に真っ先に浮かんだのがThe Birthでした。絶対に合うと思ってましたがめちゃくちゃ良かったな……オーケストラのロックって本当に本当にかっこいい。

あとトロイメライがめちゃくちゃ刺さってて……最初のピアノと1対1のところがまず良すぎたし、弦を弾くポロンッという音も素敵だったし(何の楽器なのかはわからないのですが…)、囁くような歌声とか高音とか、とにかく全ての“音”が美しく溶け合っていて一生聴いてたいと思った……

そしてオケコンでも安定のKiss×Kissが嬉しかったな〜やっぱりこれがないとね!今まで色んなアレンジで歌われてきた楽曲ですが、オーケストラもめちゃくちゃ良かったな。もはや何にでも合うのでは?というポテンシャルと可能性をこのタイミングで改めて感じさせてもらいました。

 

最終公演のMCも印象的でしたね。Jinさんが語ってくれたという、宮野さんのエンタメに感じることはただ「優しさ」とか「愛」とかってことじゃなく「人の心に寄り添う態度」だという話。ぐっときたし、本当に本当にそうで…… 宮野さんがくれる優しさや愛はその言葉以上にずっとずっと深くて、いつだって我々に寄り添ってくれる心そのものなんだ……

これは以前から思ってたことではあるんですけど、なんかJinさんってキングの偉い人よりよっぽど宮野さんのこと見てくれてるし考えてくれてる気がする。宮野さんからキングの偉い人の話とか聞かないのでわかりませんが……この話は忘れてください。

 

今回のために制作され披露された新曲は、「本物」「本質」を意味する「AUTHENTICA」というライブタイトルをそのまま冠した楽曲。そんな楽曲を、ただ自分自身のありのままで〜というだけの歌にはせず、自分だけじゃない、同じだよって、みんなに寄り添う気持ちが真ん中にあるのが宮野さんだなって思うんですよね。歌詞全体がそのまま宮野さんの「本質」じゃないですか……

宮野さんは役者としてもいつも演じる役の本質をとても大事にする人なので、そんな宮野さんが語る「本物」「本質」に説得力しかなかったし、これだけシンプルで誤魔化しのきかない場に挑むとなると、必然的にその人の本質がそのまま見えてくるんだなって。

「AUTHENTICA」良いタイトルだな〜〜!

 

それにしても宮野真守×オーケストラ、相性良すぎるよ〜〜 5年に一度のリクライくらいの頻度でぜひオケコンもやってほしい…!ビルボードさんいかがですか…!

そして衣装どっちもめちゃくちゃよかった……こういうお上品な王子様というか貴族っぽい衣装ほんと似合うな……やっぱり宮野さんってなんだかんだ王子様なんですよ。

 

そういえば、オケコンのイメージを膨らませるために奈々さんのところの映像を見てみたことがあって。その時に、きっと奈々さんのとは全く違う雰囲気になるだろうな〜とは思ってたんですよ。そもそも宮野さんの方はいつものキングではなくビルボードクラシックス主催なので全く別物なんですよね。キング色を感じないライブめちゃくちゃ新鮮でした。先輩の成功ルートを辿るんじゃなく、特性を活かした独自の方向性で挑戦させてもらえてることが本当に本当に嬉しい。

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これを読んでなるほどな〜〜となったんですよね。「トップクラスの歌唱力を持つポップス実力派アーティストとのコラボレーション」とのこと。 会場選びにもこだわってるようです。宮野さんがここに挑戦できていること、改めてすごいことだ……

 

この企画がどういう経緯で決まったのかの話を宮野さん側から聞いた記憶がないのですが、実際どんな感じだったんだろう。ビルボードさんから声がかかったのか、キング側からアプローチしたのか、はたまたJinさんの力あってのものなのか……何にせよ、Jinさんには本当に感謝ですね。

 

 

ここからは公演別の感想&思い出など。

 

 

【東京公演】

6月8日(土) 東京ガーデンシアター

指揮:中田延亮

管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団

 

ビジュ・よすぎ

夜の闇に浮かぶAUTHENTICAのサイネージ看板めちゃくちゃ美しかったな。

物販レジの奥側のサイネージにもずらっとAUTHENTICAのビジュアルが並ぶ瞬間があって圧巻でした。

 

東京公演は上手側の注釈付き席。オーケストラに見切れはあったものの、宮野さんの姿は十分見えました。位置的に袖にいる横田さんも見えました(笑)

東京公演といえば、バースデーサプライズ(?)ケーキがありましたね。なんやかんややっているうちにお高い衣装にケーキのクリームをべったり付けてしまい(たぶん最前辺りにいたファンに指摘されて気づいたっぽい)、「よ゛こ゛た゛さ゛〜 〜 〜 ん゛! ! !」言いながら捌けていった宮野さんほんとかわいすぎたな……歳を取って早々にやらかす41ちゃい児……

この場面、いつものライブだったら木原さんのツッコミとか後ろで腹抱えて爆笑してるみんながいると思うんですけど、今回は皆さん静かに微笑ましく見守っていて、宮野さんが1人でワ〜〜〜ッとなってたのだいぶ面白かった……

ちなみに捌けて衣装を綺麗にしてもらっている間も、マイクはオンのままでずっと喋って状況を伝えてくれてました。プロだ……!絵面だけならステージには静かに微笑むオーケストラの皆さんだけが取り残された状態だったので、もしあれがなかったらステージ上もオタクたちもどんな顔をして待ってたらいいかわからないところだったので(笑)

そして公式レポでもここのくだりをしっかり入れてくれてるのありがとうございます……記者の方から見てもあの場面は残しとくべきだという判断だったってことじゃないですか。大正解!あんなに大人な空気感で美しくかっこよく歌ってた人が衣装にクリーム付けてしまって1人でワーーーなってるの、こんなギャップ見せられたらその場にいる人みんなが愛してしまうよな。ほんと宮野さんって罪深い……愛されの才能がすごい……

どんだけこの話するんだって感じですね!終わります!

みんなで直接お祝いできてハッピーでした!

 

中田さん本当に素敵な方だった…!一緒に最高の音楽を作り上げてくださってありがとうございました…!

 

 

【京都公演】

6月15日(土)16日(日) 京都コンサートホール 大ホール

指揮:中田延亮

管弦楽:日本センチュリー交響楽団

 

1日目

ビジュ・よすぎ 京都ver.

1日目は注釈付き席でこんな感じの景色でした。実はこの写真は微妙に席が間違ってるので、実際にはもうちょっと真裏寄りです。注釈付きの中では一番高い、下手側端っこの席でした。

 

しかしここの席やばかったな……宮野さんの後頭部が見放題!もそうなんですけど、演奏もめちゃくちゃ近い……上から見られるの貴重すぎました。めちゃくちゃ良い席でしたよ。もちろん正面からの方が良いのはそりゃそうなんですけど、世界一かっこいい背中を2時間見続けられる贅沢な激レア経験だったし、『オーケストラ越しの宮野さん 越しのリングライトが灯る客席』 の絵面の美しいこと……こんな経験もう二度とないかも。

あの席の良くないところといったら表情が見えないことくらいですけど、ただ表情が見えないからこその良さもあるんですよね。得られる情報量が限られてるからこそ、本当にその歌声とそこに込められた感情だけがダイレクトに伝わってくるというか、いかに“本物”であるかあの席だからこそよりわかった……本当にいい経験をさせてもらいました。

 

この日の公演で一瞬音声トラブルなのかな?大きめのブチッッという音が入った時があって 大丈夫か!? と思ったんですけど、宮野さんは何事もなかったかのようにそのまま綺麗な歌声を響かせ続けてたんですよね。めちゃくちゃプロだった……ステージに立つ宮野さんを見てると、何気ないところでもプロを感じる瞬間が本当にたくさんある。

以前、ステージ上でのアクシデントを乗りこなすことが楽しい!アクシデント起きろ〜(語弊) みたいに言っていたのを聞いて、くっ…狂ってやがる……(特大褒め言葉) と思ったのを思い出しました。宮野さん、そこまでくると戦闘狂の域なんよ……そういうとこかっこいいし大好きですけどね!

 

京都1日目はJinさんが見守ってくれていることに触れ、後ろの機材席に座っているJinさんに話しかける場面も。めちゃくちゃ元気に手振ってたな(笑) そんな姿もよく見える席でした…!

 

 

 

2日目

2日目は前日とは打って変わって見ての通り真正面…!いわゆるドセンってやつです。しかも一桁台前半の席でした。それぞれの公演で全く違う楽しみ方ができてありがたすぎる……

 

しかし京都コンサートホールで聴く燦灯歌やばくなかったですか??なんか……すごくて…………

どこか教会を思い起こさせるような大きなパイプオルガンのある会場、賛美歌を思わせるタイトルの響き、柔らかな音色と歌声、輝きを放つ宮野さん……神聖さ神々しさが半端なかった。この日のために作られたのでは??と思うくらい雰囲気に合いすぎてたな……。燦灯歌の歌い終わりにゆっくり、本当にゆ~~〜〜っくりマイクを下ろす宮野さん、この世で最も美しかった……映像に残して欲しすぎる……(たぶん無理)

やっぱり成本さんのバラード大好きすぎる。また楽曲提供していただけないのだろうか……その辺りのことは何もわからないのですが。宮野さんの歌声を生かす柔らかいメロディに音の運び、優しくて少し意味深な歌詞。全てを理解することは難しいけれど、だからこそ捉え方によって全く違う楽曲になりそうな魅力もあるなと思っています。燦灯歌はまさにそんな楽曲で。今回聴けて本当によかったな〜〜

 

席が近かったもので、宮野さんの緊張がダイレクトに伝わってきてすごかった……手の震えとか、曲が始まる前に大きく息を吐くところ、喉を整えるための軽い咳払いなどなど、普段は見えないものや聴こえない音が色々聞こえてきて、これまた貴重な経験でした。会場が静かだからこそ余計にね。

 

中田さん、オーケストラの皆さん、Jinさん、本当に本当に素敵な時間をありがとうございました!!!

 

 

 

おまけ

会場で配られたチラシの中に入っていたマモランド広告、3公演で全部種類が違ってた…!ありがとうございます可愛い嬉しい!

せっかく京都まで来たのに全く観光などしなかったんですけど、泊まったホテル?旅館?がめちゃくちゃ素敵な雰囲気だったので、和の宮野さんを添えてみた写真。

せめてそれっぽいもの何か食べとこ!と、豆腐のなんか豪華なコース?を食べました。

他にももっとあったんですが、写真撮る前に食べちゃったよね。美味しかった…!

 

 

宮野さんの新たな挑戦、新境地を見せてもらえた初のオケコン。新曲「AUTHENTICA」の音源化、そして映像化を楽しみに待ちたいと思います!

15周年の締めくくり、忘れられない最高の思い出になりました!