MMのひとりごと

とある地方住みオタクの雑記

“生まれついての悪”は星に手を伸ばす/ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』2/24昼

早朝の帝劇を無駄に良いカメラで撮ってみる。

マモぬいちゃんも来てるよ!

こんなに寒い日に春の装いで連れてきてごめんよ……

さてさて。

 

2/24昼

Wキャスト 松下ジョナサン×東山ツェペリ

前日の感想をさっそく手紙にしたためて帝劇のクロークに預けてきました。開演までに間に合わなかったので休憩時間もずっと手紙書いてる変な人になってたかもしれない。少しでも力になっていたら嬉しいな。

 

座席は2階席中段くらいの上手寄り。ここまで3回ともそれほど代わり映えのしない景色でしたね。

こんなこと言っても仕方ないのですが、どうしても、あの紙切れになってしまったXB列から見てみたかったな〜という気持ちはありますよね。位置的にカーテンコールのディオ様真正面っぽいんだよな……。演出的には前すぎても全てを楽しむことはできないと思いますが、1回くらいは間近で見る回があったっていいじゃんね……

 

今回は舞台セットや演出にもできるだけ注目して観ていました。改めて、あの回る壁の演出は天才すぎない?2枚の曲線になった壁が合わさって円形の隙間が現れるとか、こんなの誰が思いつくんだ??

文字で説明するのが難しすぎるのでうろ覚え&ヘタクソなりに図解してみた。

下手すぎる!絶望!この円形の隙間が漫画のコマっぽさもあって、手前で物語が進んでいる時に一方その頃…みたいな形でこの円を利用してくる演出とかめちゃくちゃよかったな。
ちなみにこの壁、うまくすれ違えるようになっているので、そのままぐるっと回ると……

こんな感じで奥側に円を作ることも可能。天才すぎる。

そしてもう一つ特徴的なのが、傾斜になっている台ですよね。これが何台かあって、それを自在に組み合わせてあらゆる形状のステージにしていました。説明ムズすぎ。並べ方によって演出のバリエーションが広がって見応えがすごかったな。加えて床も回るし……

この奥の円形の隙間から人が登場することが結構あった気がする。この傾斜の台、ギリギリ2人がすれ違えるくらいの幅しかなかった気がするのですが、そんな場所で走ったり戦ったりしてるの改めてすごいな……そして傾斜ステージは体力的にもめちゃくちゃきついですよね。

 

今回気づいてめちゃくちゃ感動したのが影の演出でした。冒頭のスピードワゴンと市民たちのシーンだと思うのですが、街の建物(実際にはない)の影がステージ上に映し出されてそれがぐる〜っと回る演出があるんですよ。今後観る機会がある人はぜひ注目してほしいシーンです。細かいところですが、そういうこだわりが世界観を深めてくれているんですよね。

 

そういえばビジュアルの話をあまりしていなかったのでここでしておきます!

まずジョナサンが自然な黒髪なの良いな〜ってビジュアルが公開になった時から思ってたんですよね。一般的な?2.5次元だとアニメ寄りの青っぽい色になってそうですが、黒髪にすることによってグランドミュージカル・帝劇の雰囲気にも合っていたのが良かった。

いわゆる2.5作品って、原作そのままのビジュアルが求められがちじゃないですか。それを否定しているわけではないのですが、ただ、私は3次元でそれをやった時のチープさというか、有名な人だと特に“俳優がコスプレしてる”感が気になってしまって……なので、ジョジョミュは全体的にそれが全くないのもまた好きポイントでした。ディオも派手な金髪ではなく上品なブロンドヘアなのがめちゃくちゃよくて……王子様みたいでめちゃくちゃ似合ってて……ありがとうございますありがとうございます。

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衣装もまた上品で全体的に落ち着いた色味なのがよかったな〜近くで見てみたい。衣装展やりませんか??本当にコスプレ感がなかった。さすがにあれで街を歩くとめちゃくちゃ目立ちそうですが(笑)

 

ではその他の気づきやまだ話せてなかったことなどいろいろ。

 

意外だったのは、演奏がオーケストラではなくバンドだったことですよね。しかもなんか左右の高い位置にある部屋みたいなところで演奏していて、そんなこともできるんだな!?と。他の会場だとどうなるんだろう。

 

オペラグラスを解禁してからは初の松下ジョナサン。ビジュアルのイメージだけだとすごくお耽美な雰囲気でしたが、それに反してめちゃくちゃ純粋で可愛らしい爽やか少年で……言葉が難しいんですけど、思った以上にアホ面がうまくて……(笑)

紳士の教育のところとか、頑張るぞ!っていうよりめちゃくちゃ楽しそうでカワイイ……ここもっとちゃんと見てみたいんですけど、どうしてもディオの方に目が吸い寄せられてしまって……

ジョースター卿に褒められてるところ、「特にディオ」で有澤ジョナサンはよかったね〜みたいな表情してるんだけど、松下ジョナサンはちょっと複雑そうな顔してた気がする。気がするとしか言えなくてすみません……だってそこにディオがいるので……

これは私の個人的な印象なんですけど、有澤ジョナサンが表情やセリフでの感情表現が豊かなのに対し、松下ジョナサンは歌で語るというか、特に歌に全ての感情を注ぎ込んでる印象でした。どちらも好き!

 

ジョジョミュのすごいところの一つに、「原作にはないシーンにこそ原作愛を感じる」というのがあるなと思ってるんですけど、これ結構すごくないですか?始まり方もそうですし、「星を見るか泥を見るか」の問答、ディオの掘り下げなどなど。原作が大好きな人たちが本気で考えて考えて原作から汲み取ったものを煮詰めて演出の中にうまく組み込んでいるのが素晴らしいなと思います。「星」がキーワードになっているのもエモい。

というか、1幕の内容はほぼ原作からカットなしなんですよね。どこかをカットしないといけない場合、まずラグビーシーンになるだろうな〜と思ってたんですよ。だけどしっかり入ってたし(ほんの数分しかないシーンのために専用衣装が用意されてるの贅沢すぎる)、表現が難しそうなダニーもしっかり登場して、原作でいう5分の2くらいの内容+オリジナルシーンで約半分の尺を使ってることになるわけで。戦闘がメインになってくる後半の内容はシンプルにして、その分ジョナサンとディオを中心とした人間ドラマに重きを置いて丁寧に描いていることがわかる。

 

 

ここからまたしばらくディオの話になります!

 

「星を見るか泥を見るか」という話の時、目を輝かせながら上を見上げてるディオを見て ア゛ーーーーーーー になっちゃったな……本当は星を見たいんじゃん……

 

この話何回するんだ?っていうズキュゥゥゥゥンの話なんですけど、あの……これは言葉が難しいんですが、言葉を選ばず言うとキスシーンめちゃくちゃ上手くないですか…?

これは宮野さんの話で、ウエストサイドストーリーの時もマジで上手くて……いや上手いと言うとちょっと違って、完全に役に入ってるからどれだけ大胆なことでもできるのだと思うんですけど、大勢の人の視線を一身に受けながらステージのど真ん中であんな長くて濃いめのキスができるのすごいことですよ……そういうステージ上での思い切りの良さにめちゃくちゃ痺れたりしてます。

実は蒼井くん回も1回だけ観たんですけど、こちらが照れてしまうほどめちゃくちゃ初々しくて……どちらが良い悪いではなく、改めて宮野さんうま…というか口が触れ合ってからだんだん盛り上がって激しくなっていくところのリアリティがすごくて、この人のキスシーン何百通りも見てえ〜〜〜になったんですよね。その気持ちを今回また思い出しました。ドラマでもそういう役、いつでもお待ちしております。

 

人間やめてからのディオの登場シーン、あのゆっくりとした動きのワイヤーアクションがすごいのはもちろんなんですけど、私は降りてきた時に自然な動作でワイヤーを外すところについ注目してしまうオタクで……あれ結構すごくないですか?腰の辺りについてるワイヤーを目視せずに自力で一瞬で外すって、そんなことできるもの?そんな簡単に外せるもので全身を支えていたとしても恐ろしいですし……

私のイメージというか、ライブでワイヤーを使っているのは映像も含め何度か見たことはありますが、自力で外す人は見たことなかったのでびっくりしてしまったんですよね。最近はそういう技術も進んでるってことなんでしょうか。何にせよあそこでモタついたら台無しになってしまうシーンだと思うので、ワイヤーの存在を感じさせないような見事なワイヤー捌きかっこよかったな。

 

切り裂きジャックを誘う時の歌、1曲の中で同じメロディをオクターブ上下で歌ってるんですよね。あそこはディオの人心掌握の上手さというか、時に威圧するように、時に甘く囁くように…人の心を掴み従わせるそのカリスマ、恐ろしさが表れてて好きな場面です。

ジャックって、その犯行について「動機不明」と世間には言われてるじゃないですか。そんな中で唯一ディオだけが自分の心の乾きを理解して自分を認めてくれたわけで。そりゃあついて行っちゃうよね、とそんなことも考えてしまいました。

 

ジョジョがせっかくグラスのワインを溢さないようにがんばって戦ってるのに、どうしても上にいるディオのノリノリダンスに目が行ってしまって全く何が起こっているのか見られてない。ディオ、人間やめて強い力を手に入れて血の呪いから開放されてジョジョが自分のところまで来てくれて、嬉しくて浮かれてるの隠す気なくてカワイイ。

ディオの話、一旦おわり!

 

今回のスピワおじいちゃんのアドリブコーナー

「私は今まで様々な人間模様を見てきた……」

みたいな真面目なテンションで話していたので、今回はおふざけなし回?と思いきや……

「だからこそわかる。アクリルスタンドがほしい。全員分だ。ディオの再入荷に期待しよう」

客席拍手(笑) そう、ディオのだけ完売してたんですよ。前日はまだあったので実は追加でもう一つ買ってたんですけど、まさか完売してしまったとは……さすがです。

その後、カーテンコール最後でアクスタ2つ持って出てくる松下さん。

距離的に誰のかわからなかったんですけど、どうやらダリオとワンチェンだったようですね…!

 

 

帝劇公演も終わって次までしばらく空くので、なんか色々考えてしまって。そんな中、少し前になりますが帝劇終わりたてホヤホヤの宮野さんがラジオでジョジョミュのことをたくさん話してくれましたね。色んな方に聞いてほしいと思う内容だったので、私が全文メモしていたものを公開したいと思います。あくまで文字情報でしかなく感情が伝わりにくいかと思うのですが、できるだけそのままのニュアンスで伝わるようにほぼ喋ったままを文字にしました。本当は宮野さんの声で聞いて欲しかったのですが仕方ない。長いです!

 

宮野真守のRADIO SMILE (2024/3/3)

帝劇のクローズドのラインナップの中で唯一の新作という形で走っております、こちらのファントムブラッド。地方公演もね、あるんですけど、帝劇のクローズドで立てたっていうのが、なんかすごい千秋楽の日に感慨深くて。それこそ王家の紋章で初めて立った時に、ついに帝劇に立てたっていうね、喜びを噛み締めながら今回またその重要なタイミングで帝劇に立てた時に、色んな経験を経てあそこに立ててたことが自分でもなんか誇らしくて、とても神聖な気持ちになった。感謝が止まらなかった。またそのステージに立てるに相応しい人間でありたいなというふうに…あ、まあ人間やめてるんですけど(笑) ありたいなと思うので、これからも頑張っていきたいと思いますし、帝劇の今後も楽しみですよね。どうなるのか。そんな中、ジョジョの奇妙な冒険 帝劇公演ありがとうございました。

今月末からは札幌、来月からは兵庫にお邪魔します。札幌が3週間くらい開くということで、ちょっとドキドキですよね。でもだいぶ東京公演の中でもカンパニーの中で色んな発見があったりとかして、どんどんどんどん深まっていっている公演なので、また札幌も面白いんじゃないかな。そして大千秋楽の兵庫もね、皆さん楽しみにしていてください。


なんかこう、うまいこと体がダメージを受けてそれが石仮面の力で急激に再生するみたいな動きできないかなーと思ってやってみました。

千秋楽が一番調子良かったね俺 。なぜか(笑) まあ途中苦しい時もいっぱいあったんだけど、本当にカンパニーに支えられて、で、歴戦の経験がこういうしんどい時はこっちに逃がすとか(笑)、こういう声の使い方してみようこういう体の使い方してみようとか、けっこう地獄にいることが多いので(笑)備わっている素養がいっぱいあるんでなんとかやれましたね。昼夜 昼夜 が続いた日はやばかったですね〜(笑)昼夜昼夜はやばかったですね〜。運動量とかはけっこう無頼街の方が汗だくだったからね(笑) まあなんか、ジョジョに関してはそうじゃない大変さもたくさんあるからね。ギミックの部分とかね。なので、本当に同じ経験はないなっていう感じ。もう1個1個がかけがえのない経験で、また新しい経験を今回してるっていう感じですね。


原作見たことない人でも楽しめたっていう方々もけっこういて、それは関係者の中でもいて、すごくよくわかったとかって言ってもらったりとか、本当にそこ、原作への今回脚本的にはそれぞれのバックボーンとか深堀りしていたりとかするんだけど、さらに現場では原作リスペクトをみんなが最大限に持って、ここの原作の動き大事にしようとかここのセリフこっちを原作に寄せてとか、本当に現場レベルで色々話してみんなで作っていったっていう感じですね。だからこそ、再現度とかも言ってもらえるし、でもやはりミュージカルならではのストーリー展開だとも言ってもらえるし。いやもう努力したもの。みんなでね。みんなが。うん。それがそうやって言ってもらえるのはすごく嬉しいし、あそこがけっこう感動してもらえたのが嬉しくて。ディオがジョースター邸に来たところね。登場の仕方。馬車からシャンッ スタッ グーン バーーン!のとこね(笑) あれね〜〜アクション監督のハヤテさんと、「これは再現したいっよね〜」「できますかこれ!?」って。「いやできます!マモさんならできます!」「本当〜?はやてさん〜」つって。ここでジャンプして〜とか言って。なるほど〜とか言って。カバン投げ方どうしますこれ暴れちゃいますよね。あじゃあ俺回転かけてみます。とかすげえこだわって。ドサッ シャンッ みたいな。すごいよね。原作でも思ったけどさ、自分のカバンまず放り投げるってすごいよ。あれ中身大丈夫だったかな(笑) ね。そこが面白いって言ってもらえたりとかして嬉しかったな。


そうね、ディオのこと。う〜〜〜ん……なんだろうなあ。もちろんもちろん僕はやっぱり原作のディオが好きだし、アニメのディオが好きだし。でも今回 人間物語を意識して脚本が書かれた事も含めて、その人が生まれて、どう生きて、何を感じてっていうところにフォーカスした時に、やっぱり、表面的に見える部分じゃないところは多分にあると思うんです。で、そこを深く深く掘り下げたってだけなので、う〜〜〜ん、なんか、なんて言うんだろうな、やっぱり僕の中で“ディオ・ブランドー”なんですよね。新しいディオとかじゃなくて“ディオ・ブランドー”に真剣に真っ直ぐに向き合った結果。ただ、これは本当にナイショだけど、だからナイショすぎることだからここでも言わないけど、たぶん今後も言わないかもしれないけど、これは1個自分の中で、俺が考えるディオの「実は…」みたいなところを作って演じてます。それが、表面的にどう見えてるのかっていうのは感じてもらえる部分ね、たくさんみんなが受け取ってくれてるからこそ、僕は嬉しいんだけど、すごいこと考えてますよ僕(笑) でもそれは、共演者のみんなとか演出補の河内さんとかにも共有して、「これで行こうと思うんです」「それいいね!」みたいな。「なるほど〜」みたいな。「だからか〜」みたいな。気になるでしょ?こういう言い方すると(笑)でもそれくらい深堀りっていうか、人の人生なんで。

だから“生まれついての悪”とか、なんか言われてるけど、その……環境も含めて“生まれついての”だと思ってるから。その“生まれついての悪”っていうのを結構こう…その言葉だけだと表面的にね、感じがちじゃん。でもその性質って本当に個性だから。どう転ぶかわかんないんだよ。でもそれがやっぱり環境次第…でもそこに生まれついたってことは“生まれついての悪”なんだよ。っていう感覚はあるよね。うん。あのダリオがいたから、とか。ロンドンのあそこだったから、とか。そこであんだけ賢く生まれてしまったからとか。も含めてやっぱ“生まれついての”に関わってくるから、うん。まあ環境だったりとか、でそこにプラス素養だったりとか。「根っからの悪」じゃあその根っからって何なんだっていうところにね、なってくるわけですよ。


スピードワゴンのラップまじかっけえんだよ、あの最初のラップまじかっけえんだよ。

ダニーね。工藤広夢。素晴らしいよね。いや大変だったと思うよ。だって役者が、一役者がよ、あれだけその道具を、いわゆる舞台用語では“パペット”みたいな言われてるものをさ、あれだけさあ、会得して、でそこに魂も注いで。役者だからこそ成せるダニーの動きになってるからこそ、やっぱジョジョの親友なんだよダニーは。それをさ広夢が一生懸命一生懸命そこに向かってる姿がもう僕は愛おしくて。王家の紋章からずっと一緒だからさ。いやよくやってるよ。

あとワンチェンね。JP。あの動きハンパない。ワンチェンかっこいいよね(笑) ワンチェン独壇場のとこもうね、体もう削って削って。袖に帰って来るともうハァッハァッハァッハァッって言いながら。でもあそこにあの動きに命かけてるJPはマジかっこいい。うん。袖でね、お父ちゃんとJPと「ええでええで!今日もええで!」ってワルチームでね(笑) 鼓舞しあってね。ワルチーム仲いいんですよ、舞台袖で(笑)

そんな素晴らしいカンパニーでお送りしておりますジョジョの奇妙な冒険。札幌・兵庫も頑張ります。

 

この20分弱の内容を文字起こしするのに2時間近くかかったよね。言葉を正確に間違えないように、再生して止めて再生して止めてをくり返しくり返しどうにか頑張りました。

 

私がミュージカルのディオを観て思ってたことを宮野さんがほぼ全部言ってくれたので、私の言うことがなくなってしまったな……でもそれは宮野さんが表現しようとしてたことがこちらに伝わってたってことだし、それをしっかり受け取れてたことも嬉しい。ちゃんと自分の言葉で語ってみようと思います。

 

ディオについてずっと考えてしまう。色んな感想を見ていると、原作・アニメのディオとミュージカルのディオを別物と捉えている人を多く見かけました。だけど私は、全くそうは思わなかったんですよね。そこに宮野さんのエッセンスがプラスされて、原作とは違った描き方はされているけれど、ディオという人物を別角度から捉えているだけだなって。

“生まれついての悪”についても色々な捉え方があると思います。

これは良いものにしろ悪いものにしろ、いくら「素質」があっても、それを活かせる「環境」が備わっているかどうかで人生全く変わってくると思います。例えば、世界的な画家になれるような素質を持った子供がいたとして、まず画材を与えられなければ、絵を描こうと思わなければ才能を開花させることはできないですし。その才能に気づいて伸ばしてくれる大人が周りにいるかどうかでも違ってくると思います。逆に伸ばそうと一生懸命になりすぎて、その子が絵を嫌いになってしまったらもうそこで才能は潰れてしまうわけで。

十分なお金があるかどうか、周りの人に恵まれているかどうか。かといって環境だけが全てでもないと思うし。 その2つの組み合わせであまりにも“悪”の才能を開花させすぎてしまったのがディオなんだなって思ってます。

 

例えばディオが初めからジョースター家の子だったら…とかをずっと考えてて。少なくともあんなことにはなってなかっただろうけど、別の形の“悪”にはなっていたかもしれない。あの環境で育たなかったディオがどうなっていたかはわかりませんが、それこそ全てを持ちすぎた者になってしまうので、自分に逆らうやつ全員ころす!みたいな精神にならないとも言えないし。ディオは賢いのでむしろ夜神月みたいな歪んだ正義を持ってしまうかもしれないし。(法律を学んでいるからこそ法律で裁けない者を…とか)

でも本来なら彼の持つ素質の部分、賢さだったり野心だったりカリスマ性だったりっていう部分は持ってて決して悪くはないものだから、やりようによっては国のトップに立てるような人間なんじゃないかな…とか思ったりするんですよね。今のところ独裁の気配しか感じませんが……

ジョースター卿の「好きなものになるがいい」でいつも胸が痛くなる。そう、本当に、何にでもなれるポテンシャルを持ってるんですよ。勉強もできてスポーツもできて身のこなしが美しくて顔が良くてカリスマ性があって人心掌握の才能もある。そして欲しいものを手に入れるためにそれだけの努力ができる。その執念も含めて、並大抵のものではないですよね。そんなディオが、人間としてのあらゆる可能性を捨ててでも力を欲し、ジョナサンに執着したというのが……本当に……そして全てを手に入れようとするディオの、最後の一歩を邪魔するのはいつだってジョナサンなんだ……

 

語りすぎて自分が何を言っているのかわからなくなってきた……

 

いや~~ところで宮野さんが考えるディオの「実は…」ってなんだろうな~?宮野さんのディオを観たうえで私なりに「実は…」を考えてみたので話してみていい?いいよ~

実はディオは、ダリオと血が繋がってない……とかどう?行動以外に遺伝子を全く感じないですし、血が繋がってないとするとそれこそ宮野さんの言う「環境次第」って話にも繋がりますし。ディオが語る母親の様子からは、どうもスラムの掃き溜めで生まれ育った気配がないのが気になってたんです。テーブルマナーを知っていて、どんなに貧しくとも気高く生きていた……。元々は貴族の生まれで、そこでなんかまずい人といけない関係を持ってしまい(例えば姉の夫がその美しさを見初めて半ば無理矢理とか……)それがバレて罪を着せられて追放、実は子供ができていてそのままダリオと結ばれディオが生まれた……とか?ドロッドロやな!でもなんか、アリじゃないですか??掘り下げ妄想の才能だけはあるので……こういうこと考えてる時間、めちゃくちゃ楽しい。

 

宮野さんの出演舞台は今までもいろいろ見てきて、私は宮野さんのお芝居が観られるだけでどんな作品でどんな役でも楽しめてるんですけど、作品の好みや役の好み、出番の分量、内容、演出、その他いろいろ含め、こんなに全てにおいて満足感しかないことってなかなか無いですよ。

出会えてよかったなあ。

 

心からの、感謝を | 宮野真守オフィシャルブログ Powered by Ameba

宮野さんブログ更新ありがとうね。また帝劇に帰ってきてくれて、私たちを帝劇に連れてきてくれて、こちらこそ本当に本当にありがとう。どこまでもついていきます。

宮野さん、言葉選びにめちゃくちゃ気を使ってるのがわかる。前回のもそうだったけど、個人的に見たくないと思っていたワードを宮野さんは使わずにいてくれて勝手に救われてたんですよね。 どこまでも真摯で人の心の繊細な部分を察して寄り添ってくれて、全方位への愛に溢れてて。言葉を大切に選んでくれてありがとう。

 

帝劇公演は千穐楽を迎えましたが、その後の北海道、兵庫公演まで皆さんで元気に走り切れることをお祈りし、心から応援しています。北海道と兵庫の皆さんにも会いに行きますよ〜〜!

 

 

ここからおまけ

週刊ナイナイミュージックの差し入れ企画で宮野さんが選んだ、岡村さん差し入れのトリュフパン。

美味しかった~~

これを買うためだけに舞浜へ(笑)

宮野さんがゴチメンバーだった年にディズニーランドと宮野さんが40歳になるという奇跡的なタイミング。大事な思い出です。

差し入れ企画のもう一つ、矢部さんの方も帰りの空港で食べました。こっちも美味しい!

 

買っちゃうよね〜〜

王家の時だったか、前にも宮野さんが差し入れしてたスナッフルス。これは確かに間違いない。安定の美味しさ。

推しカラーを身に着けたくて、ディオっぽコーデ(?)してみた。

ここ最近、紫の宮野さんが大活躍してるので紫が好きになったし、身の回りに紫のものが増えました。オタクって単純〜〜

 

 

ではでは、この冒険は北海道へと続く……