MMのひとりごと

とある地方住みオタクの雑記

強く儚く美しく、ふわり微笑む蘭の花/『髑髏城の七人』Season月 <下弦の月>1月27日昼夜

ライビュからわずか3日後の観劇となりましたこの日。

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顔面をドアップで観ることが出来たライビュでしたが、それもあって今回は今までと少し違う見方をしてみたいなと思い、どこか一点に焦点を当てるのではなく舞台全体を見渡すような見方をしてみました。

2桁観た今でもまだまだ新たな発見というのはあるんですよね。その辺りのことも書いていきたいと思います。

さて今回、ついにきました廣瀬蘭兵衛さんのターン。相変わらず語り散らかしております。

とにかく色々改めて気づいたことなど。順番めちゃくちゃです。

全体を見渡してみて気づいたというか気になったのは、霧丸が無界の里から抜け出すシーンで無界屋の一階の部屋でイチャイチャしてる男女とかですかね。気になってしょうがなかったです(笑)指でキツネ作ってチューしてたり、最終的によいではないか〜な感じで帯ぐるぐる脱がせてたり。あれも実際障子の向こうで演じてらっしゃるんですよね?ああいうメイン以外の細かい演出によって世界が生き生きとしてくるのだなあと、視野を広くすることで改めて感じられました。

極楽太夫登場の時の掛け声、さらに愉快な感じになってますね。曲中の合いの手も、

「それは夢なの〜〜♪」\オイオイオイ!/

アイドルライブのオタクか!でもあそこのクイックイックイッのところ合いの手入れたくなるのわかる。

アイドルライブといえば、私が今まで気づいてなかっただけなんですかね?荒武者隊の曲の最後、無界の女子たちオタ芸っぽい動きしてる!下弦の女子たちはいつ見ても楽しそうで可愛い。

荒武者隊がいん平おっとうに兵庫の兄貴について訴えかけるシーンで、

「確かにやることは無茶苦茶だけど、そこんところだけはきっちり筋が通ってる」

\おう!/

太夫も一緒におう!ってやってるの本当可愛いし、そういうところは認めてるんだなあ…とじーんときます。

というか羽野太夫さん華奢だし動きが全体的に跳ねてて妖精さんみたいで可愛いね…

捨之介の「大した町だよ、実際」に対する兵庫の反応が、「だろ?」みたいに自慢げな顔をしていることもあれば、その前の会話の「あの太夫は生き地獄の苦しみもよ〜くご存知って顔してるぜ」という捨之介の言葉を引きずってるのかぼーっと何か考えているような時もあったりするのですが、この日のソワレは初めて観たパターンで、捨之介と兵庫が小突きあっててめちゃくちゃ可愛かったです。早速仲良しかよ!

こういうちょっとした違いは他にも色々で、例えば霧丸と渡京のやり取りで「また俺がどこかで裏切ると思っただろ」に対する霧丸の反応も、

…はいぃ…(ちょっと申し訳なさそう)

…ハァイ(ヘラヘラ)

…はい(開き直り)

はい可愛い。霧丸ちゃん可愛いよ…

何なんでしょうね…最近というか観劇3回目くらいからずっと霧丸ちゃんが可愛くて仕方ないんですよ…

3次元の成人済み男子に対してここまで可愛いという気持ちを持ったのはもしかしたら初めてかもしれない。可愛いにも色々種類があると思うのですが、松岡霧丸ちゃんの可愛さは完璧に私好みの可愛さなんですよ。小柄で幼さもあって笑顔があどけない少年のようでとっても可愛いのだけど中性的ではなくしっかり男の子らしく声も高いわけではない。決してあざとくない天然ものの可愛さなところが松岡霧丸ちゃんの最高なところだなあと思います。いつまでも宮野捨之介さんにワシャワシャされててくれ…

そしてとりあえず全員これを読んでくれ。

ONWARD presents 劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season月 Produced by TBS <下弦の月>霧丸役 松岡広大 インタビュー

宮野さんのためだったらなんでもするぞっていう覚悟でいます、僕は。

松岡広大くん、恐ろしい子!(最高かよ)

語りだすとキリがないので、あとこれだけ!前回の感想で木村兵庫さんの「りんどう」の呼び方の変化に爆萌えしたという話をしましたが、なんと今回……

もっと優しくなっとるやないかーーー!

「りんどう!!」→「りんどう……!」→「りんどう…(愛しさに溢れた声)

なんかもうあれですね。幸せになってとしか言えない…

また別に記事を書かせていただきますが、これを書いている今、初めての上弦を観た後なんですよ。そっちの須賀兵庫くんもとっても素敵だったのですが、太夫とのこういう関係性って下弦だけのもので、木村兵庫さんと羽野太夫さんだからこそなのだと改めて気づけたので…ちょっとこの辺りめちゃくちゃ語りたいのですが想いが溢れすぎるので次の機会にしようと思います。

●日替わりネタ&アドリブなど

・兵庫のずらごまかしネタ

兵庫「ずらい思いはさせねえ!」

安定のスタンダードver

兵庫「ずら…ずら……ゴズラ!」

捨之介「ブフッ」

兵庫「一緒に観に行こうぜ太夫!」

背中向けて肩プルプルしてる霧丸

兵庫「5月に第二章が公開されるそうだ。チケットは捨之介に言えばなんとかしてくれる。主人公の声優が良いらしいぞ!」

捨之介しゃがみこんで口押さえてる

捨之介「なんかありがとう(笑)」

ゴズラはもう響きから面白いし松岡霧丸くんが完全にダメになってて余計面白かったです。あれは会心のボケではないでしょうか(笑)

・贋鉄斎の庵での生駒さん

生駒「生駒無理なの!潔癖だから!美容室の待ち時間で渡される雑誌、開くともれなく毛が挟まってるのどうにかしてくださいって思ってるの!」

生駒「刺してきて!これあげるから!

鉄機兵「いらないです…」

生駒「いらないですじゃないよ。あんたこの前やっとスターウォーズ観れた!俺もライトセーバー振り回したいな〜って裏アカで言ってたの知ってるんだから!ほらライトセーバー!あげるから!」

久しぶりの潔癖じゃないネタ!

毎公演変えてるの本当にすごいと思うんですよ。初めの頃はしばらく「回し飲み出来ないタイプなの!」固定だったと思うのですが、だんだん楽しくなってきたのか、期待に応えなきゃ!みたいな気持ちなのか…どちらにせよ生駒さんにはいつも楽しませていただいてます!

では、無界屋蘭兵衛(廣瀬智紀さん)について語っていきます!

いや〜とにかく美しいですよね…

蘭畑の中で横笛吹いて敵バッサバッサ倒すシーンの優美さ、例えるなら〜……蘭!(まんまやないか)

無界屋の前の階段に斜め角度で座ってみんなの話を聞いている時の蘭兵衛さんの佇まいの美しさは、ああ…この人、早死するな…って感じ。上手く言えないのですが、そんな儚さを感じます。

最初の頃に書いた感想を今見ると全く感じる印象が変わっていることに気づきました。確かに2次元のような美しさはありますが、しっかりそこに存在している生身の人間だなと思います。

霧丸を無界の里に連れ帰って捨之介や蘭兵衛も帰ってきて勢揃いするシーン、無界の女子たちと親しげに笑いあったり太夫におそらく冗談を言ったりおきりちゃんとハイタッチしたりとにかく楽しそうで、彼女たちと良い関係を築いているんだなと微笑ましくなります。ついつい目で追ってしまう。荒武者隊とも仲良さげでなんですよね。

そんな蘭兵衛ですがとにかく血の気が多いというか、話し合いが上手く行かないとわかると割とすぐ手が出たり、 殿が関わると冷静ではいられなかったり。あんなに柔らかく微笑む美男子が誰よりも気の短い男なところが最高だなと思います。

天魔王との初対面シーンはあの3人のバランスがとても面白いなと思って観ています。鞘を思いっきり投げ飛ばし最後も天魔王を追いかけようとしたり刀を叩きつけるように放り投げる蘭兵衛に対して捨之介は今の自分たちじゃ天魔王に叶わないと冷静に判断して刀もしっかり鞘に収めていたり。

とにかく殿、殿、殿。自分が殿を残して去ったことをずっと悔やみ続け、でもそうやって生き抜くことが殿の願いだと自分に言い聞かせながらずっと生きてきたのかもしれない。廣瀬さんのお芝居からはそんな葛藤が伝わってきます。だから名前を出されるだけで取り乱すし、そんな脆い蘭兵衛のことをわかっている賢い鈴木天魔王さんはとにかく言葉で的確に追い詰めていくんですよね。

蘭兵衛のことが全くわからない!わかる日は来るのか?なんて言っていた私ですが、少しは感じ取れた気がしています。ただ、これは仲間を守るための剣だ!と言ったすぐ後に仲間を斬ることを楽しいと言ったり、あんなに楽しそうに笑い合っていたからこその

なんで!!!なんでそうなった!!!

無界襲撃のところで仲間を斬りながら耳元で何か囁いてるのは一体何を言っているのかずっと気になってます。廣瀬蘭兵衛さんはこういう細かいお芝居が多いので目で追いたくなるんですよね。

殿への想いは間違いなく「愛」だなと思うのですが、殿の血を唇に塗って刀に自分の姿を映して妖しく微笑んでいるあの蘭兵衛を見ていると、ただの上司部下の関係ではなかったのかなと思わされます。

さすが2.5次元俳優といいますか。オタクがこういう妄想を繰り広げたりすることをわかっているな?もしくはそんなことは考えず自然とあの蘭兵衛像を作り出したのだとしたらあなたは天才だ。

最期の蘭兵衛、目を開けたまま全く動かないの本当すごい。あれコツがあるんですか?捨之介、早く瞼下ろしたげて!っていつも思ってしまいます。

というのは置いといて、あの場面っていきなり殺されたわけではないじゃないですか。だから目を閉じることも出来たはずなのに、あえてそれをしなかった。最期の瞬間まで目を見開いて極楽太夫のことを見てたってことなんですよね。自分を撃って葬ってくれという極楽太夫への最後で最大の甘えに対する蘭兵衛なりの敬意だったのかな。

長くなってしまったので最後に。私が脳内で勝手に開催していた『一度は言ってみたい!蘭兵衛のこのセリフ』の結果を発表したいと思います。

優勝は〜〜〜〜〜?

ダカダカダカダカダカダカ………ダン!!!

どけ、死にたくなければな

なんだかんだシンプルにこれだな〜と。まあ言う場面なんて無いんですけどね。そして上弦ではここのセリフ違ってたんですよ…!その話はまた今度。

「やめろやめろ。この笛は黄泉の笛。あの世とこの世の端境で鳴く縁切り笛だ。あんまりこいつを鳴かせるな(チャキッ)」ってやりたすぎるし、「その策(足ダンッ)絵に描いた餅だぞ」も捨てがたい…!

蘭兵衛のセリフって色々面白いなと思うのですが、兵庫に対して言った「クズ虫が。消えろ」とか結構な暴言ですよね。蘭兵衛さん口が悪い!

今回はこんなところで。

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この景色を見るのもあと数回…そう思うと寂しくなってきますね…

ここまで読んでくださってありがとうございました!