MMのひとりごと

とある地方住みオタクの雑記

チケット代を支払った

先日、ミュージカル『ウェイトレス』のチケット代を支払ったんです。

 

配信ではなく現地参加のチケットを最後に買ったのは、ちょうど1年くらい前でした。

まあ、そのチケットはすべて払い戻されたんですけどね!!!!!

 

それは置いといて…

 

そう、支払ったんです。

せっかくの福岡公演、8日間もやってくれるんですから、予定的に大丈夫な日程…いや“大丈夫にする”日程はとりあえず全てファンクラブで申し込んでいました。福岡だしそこまで倍率高くないやろ~~とは思いつつも、今回に関してはもしかしたら定員の50%にする可能性も想定して当落を出すのかもしれないし、どうなるか本当に分からなかった。それが……

 

まさか申し込んだ全公演当選するとは!(笑)

 

いや嬉しいんですけどね、ありがたいんですけどね、

これは地方民だからこそなのかもしれないのですが、ちょっと不安になりません?お客さんちゃんと来る!?大丈夫!?

 

先が読めない状況なので申し込みをまだ控えてる人もいるのかもしれないのですが、これ他の会場はどうだったんだろう?申し込んだ方がいたらぜひ当落の感じを教えて頂きたい…

 

まあそれはいいとして、

本題ですよ。そのチケット代を支払ったんです。自分の分プラス連れていく家族の分を。

 

こんな高額なチケット代、いっぺんに払ったことない!!そりゃそうだ。

給料1ヶ月分くらいはぶっ飛びましたよ……それなのに私は、

 

最高に興奮していたんです。なんだこの、高揚感!

 

12ケタの数字、有効期限にセキュリティコード。完全に暗記しているそれらをファンクラブのチケットページで入力している時、全身の血が沸騰するのを感じました。これだ…これだよ…!自分でも気づいていなかった感情。魂レベルでそれを求めていたんだ…!

 

私は今、チケットを買っている!!!

未来に待ち受ける、思い出を買っている!!!

 

 

そういえば前に、家族とオタク談義をしていたんですが(家族全員何かしらのオタク)、私はオタクあるあるのつもりで「クレジットカード番号の12ケタを暗記してる」という話をしたんです。そしたら、「え…それはさすがにないかな…」と引かれ気味に言われたんですよね。そこで私は、一般人ともオタクともなじめない人種なんじゃん自分…と思った、そんなことを思い出しました。

 

本来なら引かれるような特技(?)だけども、私は!!そこにクレジットカードをいちいち用意しなくても!!いつでもどこでも初めて使うサイトでも何かを買うことができる!!!!!宮野さんのファンクラブでチケット代を支払うことができる!!!!!

対して使いどころのない特技ですが、私はその時なんとも誇らしい気持ちになっていました。

 

そんなことはいいんですよ!

 

チケット。それはお金で買う未来の約束。

まあ、去年はその買ったはずの約束が全てお金に戻ったんですけどね!!!!!アハハ~~

 

オタクを実感する瞬間って色々あると思いますが、私の場合は例えばライブに参加してる瞬間、舞台を観ている瞬間。だけどそれ以上に、そこに至るまでの“準備をしている瞬間” に、私はいま、最高にオタクをしている!と実感できるんです。

 

情報解禁のタイミングをそろそろかな~~と待っている時。遠征の飛行機やホテルを予約してる時。公演日程とにらめっこをしながらどこに参加するかうんうん言いながら悩んでいる時。そして、チケットを買っている時。

 

オタクは、未来の楽しみだけでこんなにも生きていけるんです。給料はぶっ飛んだけど、そんなのは頑張ればどうにでもなる!お金以上の価値が、そこにはあるのだから。

 

今回のことで、私の中でずっと瀕死で横たわっていた「現場に生きるオタク」が息を吹き返した気がしました。

配信ももちろん素晴らしい。距離もなにも関係なく、全員が平等だから。そう、“配信のみ”ならば。だけど現場があるのにそこに行くことができない、そんなことがどんどん増えていって、それが一番苦しかった。

 

現地でのエンタメは結局、首都圏住みの都会人のためのものだよなあ…なんて。今まで通り遠征をすることができるようになったとしても、その考え自体はずっと変わらないと思います。というか、こうなる前からずっと思ってたことではあったのですが。どうしたってそこには格差がある。地方でオタクをやっていくのは難しいし苦しいことだらけだ。

それでも私は、地方のオタクでよかったと思っています。推しが地元にきてくれた時の特別感、涙が出るほどの喜びは、地方に住む人間ならではですよね。もちろん遠征=旅も楽しい!非日常に向かっているというわくわく感は他では得られないものなので。

 

少し話がずれましたが、つまりは、

私は現場を愛している!そして、

その準備をしている時間がたまらなく好きだ!

そういう話でした。

 

チケット代を支払っただけでこんな気持ちになるなんて思いもしなかったな!

オタクっておもしろい生き物だ。

 

 

では、ここまで読んでくだってありがとうございました!