今回もウェイトレスの話をしようと思ってますよ!
初見の感想では細かくどこが好き!みたいな話はしてなかったと思うので、改めていろいろ好きな部分について語っていきたいなあと思っております!
ちなみに今後の予定としては、
ミュージカル『ウェイトレス』のここが好き!
【登場人物・キャスト編】
【音楽・演出編】
と続く…はず!
ではその前に…
おばたのお兄さんがやってる番組なんですけど、皆さんこれ見ました?ウェイトレスの話も結構してくれてます。宮野さんのファンの方には特に見て頂きたい。
いや~~宮野さんって本当にかっこいい人だなあ。あんなにスターなのに気取ってなくて、よく笑って、その場の雰囲気を明るくする太陽のような人。
裏表の全くない人なんていないと思うし宮野さんも例外ではないと思うのですが、それでも共演者が語る裏話での姿が、普段私たちファンに見せてくれている姿と同じなんですよ、宮野さんって。私たちが宮野さんの存在に元気をもらったり救われてるのと同じように、共演者の方々も宮野さんに元気づけられたりその言葉に救われたりしているんだろうなあ。そんなのみんな好きになるに決まってんじゃん?ハァ……なんて人たらし……人との距離の詰め方が天才的……
おばたのお兄さん、素敵なエピソードを教えて下さってありがとうございました!今後とも宮野さんと仲良くして頂けると私も嬉しいし宮野さんも嬉しいと思うので…どうぞよろしくお願いします!
というかお兄さん本当に素晴らしかったんですよ。オギーの役どころも確かにおいしくて、登場シーンはほぼお笑いシーンだったりするのですが。そこでしっかり笑いを取ってコメディアンらしさを発揮しているんだけど、決してそこにコメディアンとして立っているわけではなくてしっかりオギーなんです。ネタを見せている感が全くなかった。それが一番素晴らしいなと思ったところでしたね。もっと見ていたい!と思わせるのはすごいことですよ。
では話を戻して…
ミュージカル『ウェイトレス』のここが好き!【ストーリー・脚本編】
いきますよ!
まあまあ記憶が怪しいしまだしばらく答え合わせができない状態なので、間違ってるところとかあるかもですがそこはなんとなく雰囲気で受け取って頂ければ…!
このウェイトレス、とにかく描写がリアルだしあらすじだけを話すとシリアスになってしまうような話の流れなんですけど、それをポップな楽曲とともにコミカルに描いているというのが本当にすごいな~と思うんですよ。だってジャンル「コメディ」ですからね!
もう初っ端から妊娠検査薬が登場したじゃないですか。こういう妊娠を疑うようなシチュエーション自体は珍しくはないけれども、そういう場合って病院で「妊娠○ヶ月です」みたいに言われるシーンに一気に飛ぶじゃないですか。そりゃ手っ取り早いですからね。それがウェイトレスではまず妊娠検査薬ですよ!こんな作品見たことない。いやリアル過ぎんか!?
言ってみれば別に必要ないシーンじゃないですか。それをあえて入れてきて、「線が1本でありますように~♪」みたいに歌い出すからほんと最高になってしまったな。さすが女性が作った作品なだけある。これだって全然シリアスシーンですよ本来なら!それを明るく笑い飛ばさせてもらえるのでめちゃくちゃ元気出るし勇気ももらえる。いや~~すごい。脚本が天才。
リアリティ部分で言うと、ドーンとオギーの結婚式?にアールが乗り込んできてキレるシーンがあるじゃないですか。あそこでカルが突っかかって行こうとした時にジェナが「余計ひどくなるから」って止めるところですよ。この止め方、リアル~~~~この「余計ひどくなるから」ってほんとそう。別に自分にそういう経験があるわけじゃないけど、そうやって止めるのめちゃくちゃわかるんだよな…なんなんだろうな…
あとアールがわめいて「自殺する!」とか言ってきた時のあの全てを諦めて無になる感じな…これも当然経験があるわけではないけどなんか“わかる”んですよね。描写のリアリティというか、説得力がすさまじい。
これは初見の感想でも書いたことなんですけど、ジェナが掴んだ幸せは劇的な大成功がもたらしたものではないというところが本当にすごいと思っていて。
あのあらすじからジェナをハッピーエンドに導こうと思ったら、ジェナはパイのコンテストで優勝して賞金を貰い夫と別れ、ポマター医師ともなんやかんやでうまくいってゴールイン。ハッピーエンド!
これが王道じゃない?常人が考え付くハッピーエンドなんてこんなもんですよ。
すごいのはパイのコンテストにはそもそも出場すらできなくなったってこと。私なんてラストがあまりにハッピーで終わったもんだから、色々思い返してた時にあれ…?コンテスト出てなくない?と後になって気付いたくらいですからね!
コンテストで優勝できなくても、愛する人と結ばれなくても、それでもあんなに幸せで包まれている。それはジェナが母になったという大きなきっかけはあるけれども、確実に今まで培ってきたものがあったからなんですよね。店を譲ってくれたジョーとの関係もそうだし、アールと別れて帰る家がないジェナをしばらく住まわせてくれるというドーン&オギー夫妻(新婚)の存在がなかったらきっとものすごく大変なことになっていたはず。
こんなハッピーエンドの描き方があるんだなあ。
初見感想と同じ話になってしまうのであとは割愛しますが…
「信じられない...」というセリフが本当にすごくて。あの時のジェナの感情が全て詰まってるんですよね。
ポマター先生との関係についてもはもう語りまくったので今回はオッケーです!はい!
そしてここが好き!という部分で今回一番語りたかったことがあるんですよ。前回のブログで少し触れたんですが、登場人物たちがみんなナチュラルにモラルが欠けている!そしてそれが完全にコメディ要素としてしっかり成り立っているというのがすごいんですよね。ここがウェイトレスのストーリーにおいて一番好きな部分かもしれない。
聴診器でパイを食うんじゃないよ!
いや産婦人科医と患者が診察台の上で・・・!?そんなの聖職者と熱心な信者が教会でやってしまって「神様が見てる…」ってなるくらい背徳的じゃないですか!(?) しかも?W不倫だと?
もう観ながら何回
「モラル!!!」
と叫びそうになったことか!
2幕の最初でしたっけ?
不倫!不倫!アブノーマルプレイ!
もうお祭りじゃん。それを観ていいぞいいぞわっしょい!ってなってしまう自分も「モラル!!!」案件ですよ。
仕事をさぼってガールズトークするし、厨房でもやっちゃってるし。口も悪いし性癖はアレだし。登場人物がみんな綺麗じゃないんですよ。それがなんか、心地いいんですよね。
間違ったっていいじゃん。真面目に、真っ当に生きてなくたっていいじゃんって。
その時の感情を全部パイに込めるジェナ、本当に愛おしいんですけど、なんか色々パワーワード出てきましたよね!?特に浮かれてる時とかひどい!
「お医者さんの彼とお医者さんごっこ(バナナは入れない)」みたいなのがつよつよワードすぎて頭から離れないんですけど!こら!
プレイ内容をパイのネタにすな!煩悩がひどい!
そしてみんなほんと性欲が強い!好きから性欲に直行というか、そういうことしか考えてないんか?という…この感じがアメリカだな~~とか言ったら怒られますかね?いや悪い意味ではないんですよ!ナチュラルなモラルのなさもそうなんですけど、こういうの日本の作品でやったら違和感ありそうだなあとか思ってました。
そうそう、ちょっと話戻りますけどガールズトークね!たぶん多くの人が想像するガールズトークって、女子がキャッキャしながら話す恋愛話のイメージだと思うんですけど、現実はエグい下ネタだったりリアルな彼とのプレイ話だったりするじゃないですか。(私がエグい下ネタを話す時っていったら姉とR18BLの話をする時くらいなんですけど……) あの女子3人組の会話が完全にそのテンションだったからめちゃくちゃ喜んでしまったんですよ。そうそう!それだよ!これ女性が脚本書いてなかったらこうはなってなかったんだろうな~そういうところまでもリアルなんですよね。
脚本のすごさについて、最後にそもそもの話をして終わろうと思うんですけど、こういう普通の女性の日常をミュージカルとして描くというのがまずすごいと思ったんですよ。どこかの国の王女様の波乱万丈な生涯だとか、戦争ものの悲劇のヒロインとかじゃなく。ひとりの女性が人生の中の数年間で、1歩踏み出せずにいたり間違いを犯してしまったりしながらも懸命に生きて、自分なりの幸せを見つけるまでの物語なので…そういう誰にでも共感ができるようなリアリティを持っていながらも、とってもハッピーなコメディミュージカルに仕上がってしまうのがすごすぎる。
幸せも苦しみもいろんなものを詰め込んで、酸いも甘いも詰め込んで、美味しいパイの出来上がり。甘いだけがパイじゃない!
そんな感じですかね!
どんな感じだ?
よくわからん感じになってしまったがとりあえず今回は終わります!
ここまで読んでくださってありがとうございました!