再演観劇2公演目。
再演では初聖子さん。なので本当は聖子さんキャロル(以下キャロ子さんとします)についても語りたいことがたくさんあったのですが、まだ2公演目なのでオペラグラスは使わずにおこう…ということで、次の機会に表情までガン見してからにしたいと思います!
というわけで、今回は4/26ソワレ感想と、前回書きたかったのに書きそびれた初演から再演で磨かれた宮野さんイズミルについて具体的なことを。
では行きます!
この回はに2階席上手寄りの前方から。
休演日明けから全開な皆さん。感情爆発してました。熱い熱い!
そしてやっぱりWキャストが変わると雰囲気が全く変わりますね。
原作への愛と経験によるものでしょうか、聖子さんの頭の中には既に完成した世界があるかのような安定感。少女漫画の世界に理想と夢を見る少女そのものでした。
その辺りについてはまた次回。
熱い!と思った理由の一つはアイシス様。『想い儚き』の歌の途中、2コーラス目頭の
「もしも昨日の2人のまま時間を止めて」
の辺りで懐かしむような幸せな表情から、膝を折り泣き崩れるようなお芝居の一連の流れ。しばらくそのままの姿勢で歌ってらっしゃいましたが、決して乱れるということはありません。
観劇初心者の私でも濱田めぐみさんがいかに圧倒的であるかは、なんとなく…とかではなくはっきりとわかります。心を揺さぶられるってこういうことなんだなあと。
いや〜生ものって本当に面白い。
オペラグラスを使わずに観ることの利点は、全体像がわかるからこそ演出やセットの美しさ、メインではないアンサンブルの方々の動きに注目できることでより作品の世界観に入り込めることだと思っているのですが、全体を観た上で気づけたことを元に、次はこの人に注目してみよう!という楽しみが出来たりもします。
ラストの歌中に、死んでしまったセチが母セフォラの前に現れるシーンなんかはまさにそれでした。あそこで泣かされるとは…
他にもきっと気付けていない名シーンがたくさんあるはず。まだまだ先があるので、これからも楽しみです。
ところで。
こんなブログなんてものをネットに上げておいてなんですが、私はわりとアナログ人間だったりするのです。観劇後も感じたことを忘れないようにメモするようにしてて、それを元にブログを書いたりなんてしているのですが。
こんな感じに。
走り書きなので字がひどいことは置いておいて…
『ミヌーエ将軍いい男』
とは?(笑)
具体的なことが何も書いてないのでこのメモ意味あるんかいな。
おそらく現実にいたら一番モテるだろうなあということは思っていたので、そういうことだと思います。
再演にあたって、名前のある役で唯一キャスト変更があったのがこのミヌーエ将軍です。
初演の川口竜也さん演じるミヌーエ将軍はシブくて威厳のある大人の男性という印象でしたが、再演の松原剛志さん演じるミヌーエ将軍は元気で爽やかさのある男性になったという印象があります。どこかはつらつとしているというか。(アイシスに振られてビンタされるシーンが削られたことも関係あるかもですが)
どちらも魅力的で、やっぱりいい男ですよね、ミヌーエ将軍。男女問わず部下からモテるタイプ。
ここからほぼ宮野さんのターンです。
前回の記事で書かなかった再演ですごく磨かれたなーと思う具体的な部分ですが、まあなぜ書かなかったかというと歌詞がうろ覚えだったからです。はい。それだけ。
『囁き』からの『略奪』の流れ、イズミルオンステージはもちろんすごく良いのですが、私が再演でそこ以上に磨かれたと思ったのは『黒い翼が悲劇を運ぶ』だったんですよね。歌い出し一言目から全く違いました。
「復讐へと羽ばたく 黒い翼が」
ここの声と歌い方。高貴で美しくて、王子。すごく王子。
こんな宮野さんの歌声、普段は絶対に聴けない。鳥肌立ちました…
技術的なことはわからないのすが、ミュージカルの歌い方だ…と。
イズミル王子のガッツリ歌唱シーンは『黒い翼〜』が初めて。
序盤のルカとの「策を練るのだ〜」の歌がありますが、あそこでもっとこの人の歌が聴いてみたい!という気持ちになったところで終わる焦らしプレイがまた効いてくるわけです。
王子キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ってなるやつです。
キャロルへの愛しい気持ちに気づく、イズミル王子ソロ「ただ願いは」で始まる歌。これもまた同じで。初めの「た~だ~」からすごく王子。
なんて美しく切ない歌声なの…
ガンガン声を響かせて歌う歌の迫力もすごくいいのですが、本来の宮野さんの歌の良さは繊細さにこそあると思っているので、美しい歌声から放たれる高貴さと切なさ…本当にたまらないんですよ。
そして宮野さん、音の取りづらい箇所も驚くほど外さない。歌はもちろん上手いのですが、普段のライブではバラード以外そこまでピッチが正確なタイプではないと思っていて。(そこも好きなところですが)
イズミル王子、全く外さない。
イズミル王子の歌、他と比べて極端に難しくないか?と私は感じているのですが。それでも低音高音ぴったり合わせてくる。すごい。
更に、何より“言葉”を伝える力。
これに関してはあの場にいる誰よりも優れていると思っています。声のみで感情や表情、動作までもを表現する仕事を普段やっているからこそでしょうか。
例えば「もどかしい」という歌詞なら本当にもどかしそうに。歌詞と感情のままに、時に語るように、叫ぶように歌う。
これは他の方々にはあまり見られない部分だなあと思います。
初めて宮野さんを観たというミュージカルファンの方々に、こういう部分を新鮮だと感じて頂けていたらすごく嬉しい。
ついでに見た目の話をしますが、舞台メイクをした宮野さんの顔って、すごく昭和の少女漫画感ありますよね。イケメンさではなく麗しさを感じるような。
この横顔!
例えば顔は化粧でわりとどうにでもなりますよね。痩せたり太ったり筋肉付けたりは努力次第。
でも、身長含め骨格はどうしようもありません。
二次元の骨格を生まれ持っている宮野さん、つよい。
はあ〜〜〜〜………好きです…
でも本番用の宮野さん自らするメイクのほうが、イズミル度高いんですよね。
さて、今回のイズミル王子。
とても感情の溢れ出る王子でした。
後ろからの包容もガシッと。
心なしか、キャロ子さんが相手の時のほうが激しめな印象があるのですが…初演の時もキャロ子さん回のキスシーンでなかなか良い音をさせていて、私の内なるゴリラがウホッ(^q^)となった覚えがあります。
キャロ子さんには何か支配欲をくすぐるものがあるのでしょうか。
まあ本当にたまたまかもしれないので、これからまた注目していきたいですね。
それでは今回はこの辺りで。
最後にいつものこちら。
今回は~?
ついに王子キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ここまでイムホテップ、アイシス様、ライアン兄さん、イズミル王子と一つも被ってないのなかなかすごくないですか?そうでもない?
ここまで来ると、その気はなかったのに全種類集めたくなるオタク心。