MMのひとりごと

とある地方住みオタクの雑記

凸凹バディの絶妙バランス/いのうえ歌舞伎『神州無頼街』3/26昼

感想に行く前に。まずは大阪公演が無事に完走できたことにホッとしています。おめでとうございます!

これだけ出演者の多い舞台で、誰一人欠けることなくここまで来られたのは決して当たり前のことではないと思います。皆さんの努力と幸運に拍手!このまま静岡→東京と無事に走り抜けられますように…!

 

もう一ついい?

 

おい!!!!!

推し!!!!

これ以上オタクの気を狂わせるな!!!!!

 

カーテンコールでのトンデモ情報を目にし、震え上がっています。

まあ私は直接見たわけではないですし人によって微妙に見えたものが違っているようなので、真実は本人の言葉待ちですね。集団幻覚の可能性もありますし……

 

………………

 

では気を取り直して。

前回のブログではだいぶ取り乱してしまいましたが、吐き出すことで頭の中が整理されるようなところがあるので今はわりと落ち着いております!ご安心ください!

 

さてさて。1週間ぶりの無頼街。

そしてついに私のオペラグラスちゃんを解禁!やはり世界が変わりますね…!草臥さんのよく動く表情も永流先生の美しすぎるご尊顔もしっかり拝んできましたよ〜

 

席は1階席のちょうど真ん中辺り。この位置がやっぱり一番観やすいですね。

 

今回絶対に確かめようと思ってたシーンがあるんですよ。2幕の初め、幕が上がりながらのシーンなので本当に何気ないところなんですけど、やっぱり草臥さんつまぎちゃんのほっぺたに付いた米粒?を取ってあげてるじゃないですか〜!なんか2人でやっててつまぎちゃんがドギマギしてるっぽかったから気になってた!すっきり!

ていうかさ……そんなんされたら恋ですよ……

麗波みたいな美人には鼻の下を伸ばしたりオープニングでも女の人について行こうとしていたり割と普通に女好きでスケベなところがあるのに、身近なところにいる女の子には特に何でもないふうにそういうことしちゃうタイプなんですね草臥さん……恐ろしい……天然たらしじゃん……

(そういうところも宮野真守さんの当て書きですか??)

アドリブとかじゃなくわざわざこういう演出が入ってるってことは、草臥さんの人間性を表す上でこれは必要なシーンってことですよね?フ〜ン……なるほどね……

 

あとめちゃくちゃ原点に帰るようなこと言いますけど、改めてバディのビジュアル天才〜〜〜って叫んじゃったな…いや登場人物みんな天才なんだけど主役2人が本当にすごい。個人として見ても、2人のバランスとして見ても。

 

すっきりめのスッと整ったお顔にストレートヘア、上品シンプル衣装の永流と、濃いめで愛嬌のあるお顔にワサワサくるくるヘア、とにかく盛り盛りド派手衣装の草臥さん。

そして2人とも高身長なんだけど、細身の筋肉でスラッとして見える永流と、体に厚みがあって全体的にでかく迫力がある草臥さん。衣装もそれぞれにめちゃくちゃ合ってるんですよね。

こんなに正反対なのに並ぶとしっくりくるバランス、天才すぎんか??まさに凸凹バディ。

は〜〜オープニング何回見てもかっこいい……永遠に見れるな……わかりやすく静と動、陰と陽って感じで、アニメの登場人物がそのまま画面から出てきたみたい。(でも根っこ動と動、陽と陽だと思う)

 

この映像でジェネリック無頼街する日々です。草臥さんの歌も入ってるのありがてえ〜〜

「失礼いたしやす」好きすぎるし「若親分♪」のところの動きかっこいいし「口出し屋の」のなんかクネクネした動きめちゃくちゃ可愛くないですか??ダンスじゃなくても細かく動きが付いてるんだろうな〜

 

草臥さんほんと表情豊かで顔面めちゃくちゃ動くし体の動きも大胆だし、推しだからってのもあるかもですがとにかく目が離せないんですよ……ステージ上に草臥さんがいるとどうしても草臥さんを見てしまう。そして問題はほぼ出ずっぱりだということで。オタクとしてはめちゃくちゃ嬉しいのですが、何せ他のところが見られない!シュッシュッシュの時の次郎長親分とか絶対おもしろカワイイのにまともに見れたことない……

 

ステージ上にいる時間で言えば草臥さんたぶん永流より長いですよね?全く登場しないシーンって次郎長親分のところに話をしに来た蛇蝎のシーンだけでは?永流が用水路バシャーン!なって裏でサソリ燃やしてる間もずっと出ててその間に3曲も歌ってるのやばすぎ。出番もセリフ量も歌も誰よりも多いし、オープニングもカーテンコールも扱い的にはW主演みたいに見えるけども、ただ草臥さんは絶対的に主人公にはなれないんだなあと改めて感じたんですよ。

永流「嘘はつきたくない。あんたにも、自分にも」

草臥「世の中には曖昧にしておいたほうがいいことだってある」

やっぱり主人公は永流だなあと思わされたシーンでした。あとここ、永流は「それは違う」「おかしい」とかは言わず、「お前の言う通りだ」「わかるけど、俺には無理だ」って完全否定はしないところが好きポイントですね。

今思えばあそこ、2人の初めての喧嘩だったんだなあ。これから共に生きていく上で、そういう価値観の違いを認めつつ時には喧嘩して、受け入れて、尊重して、そうして想い合うことってとても大事ですからね、うんうん。仲良く喧嘩しな……

関係ないけど、「「え〜〜〜〜!?😨😆」」の反応の違いがめちゃくちゃ可愛くて好きです。

 

思ったのは、草臥さんって陽気で明るい人だけど穏やかではないんですよね。感情が全部表に出てるというか、腹が立ったら誰が相手でも突っかかっていくし、わりと舌打ちしたり怒ったりしてる場面をよく見る気がする。

永流は一見クールなタイプかと思いきや少女漫画のヒーロー系爽やか優しいイケメン。お医者さんモードの永流先生さあ……あれは恋しちゃうって……

いや〜それにしても永流、本っっっっ当に顔が綺麗だったな……何回でも言ってしまう……“整ってる”ってこういうこと……

なんか麗波と親子だっていうのめちゃくちゃわかるんだよな。いや麗波の顔は作り変えられたものではあるけど、永流の美しさを考えると父親である狼蘭の男も元から美しかったでしょ……

 

そうそう、麗波のこと間違えて麗羽って書いてしまいがちなんですけど、“永流”と“麗波”どちらも水属性の名前!なるほどわかりやすい!

ついでに草臥さんの名前についてですが、

“草臥れる(くたびれる)”

そう、セリフでもあるんですよね。

骨折り損の草臥儲

草臥さんはなぜこの名前を名乗っているのか……その辺りについてはまだまだ考える余地があるな〜

 

アップで見て初めて気づいたのは、草臥さんの背負ってる鳴り物って本当に音鳴らせるんだ!?ってことでした。てっきり効果音をタイミング合わせて鳴らしてるのかと思ってたらちゃんとコード弾いてるやん!そしてたぶん捌けたタイミングで戦闘用と歌唱用を交換してますよね。

 

あと草臥さん、中に着てる着物が半々で違う柄なの良〜〜片側から見れば黄・緑・紫で派手派手だけど、もう片方は黒と紺で渋めの柄になっていて、色んな顔を持つ草臥さんらしくて素敵だなあと思いました。そういえば最初のビジュアルでは生脚ガバッ見えてたけども本番用は派手派手パンツを履いてるんですよね。いや〜〜あのデザインも天才すぎん?ロックスターみが増し増しでめちゃくちゃかっこいい。というかあんなの宮野真守さん以外で誰が似合うんだ??

 

例のお着替えシーン、今回めっちゃスムーズになってる!?というか前までは脱がせてもらってた気がするんですけど、自分から2枚くらい同時にバサッと大胆に脱いで黒インナー姿になってたの不覚にもときめいちゃったじゃん……

 

数少ないアドリブポイントである箒衆の男たちのくだりは「尿漏れを気にする年寄りばっかり」でしたね!

「御庭番にしては声が通りすぎる」に対して「ヤバーーーい!」(よく通る声)

 

今回「俺たちで育てるか」のセリフが微妙に怪しい感じというかモソモソってなってしまってて、めちゃくちゃ大事なセリフなんだけどむしろなんか和んじゃったんですよね……プロポーズがボロンボロンになってしまうタイプの草臥さんじゃん……めちゃくちゃ愛おしくない??そうなのよ草臥さんだったのよ……宮野さんじゃなくてずっと草臥さんだったから、肝心なところでキメきれないのもすごくらしいし、あの場面は永流の張り詰めた気持ちがフッと軽くなるシーンなのであれはあれでナシではなかった気がしますね…!(笑)

「俺たちで育てるか」って言ってみて初めて気づくんですけど、めちゃくちゃ言いづらいんですよ。しかし早口でまくし立てるようなセリフは一切噛まないのにね!そういうとこ愛おしいね!

 

最後に、今回の個人的ナンバーワンハイライト、草臥さんvs凶介のシーンについて。表情までしっかり見ていて今さら気づいたんですけど、最後の対決で決着がついたあと、振り返って笑ってるんですよね、凶介ではなく“甚五”が。一瞬だけ、フッと、優しく微笑んでいて。そしてその表情を草臥さんはしっかり見ている。そりゃあそこは情緒めちゃくちゃになるし毎回生まれる感情も変わってくるわな……生きてる……次回以降も色々しんどいことになったのでその辺りはまた語りますね。

初見の感想で草臥さんのこと「影があるかと思いきやそうでもない」みたいに言ってたんですけど、これももうちょっと考えたほうがいいかもしれない。オタク楽しい〜〜〜

 

 

というわけで、今回はここまで。

読んでいただきありがとうございました!